蝶ヶ岳・徳沢ベースキャンプ登山2024 │ 2日目

登山
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耳栓のおかげでしっかり眠れたかに思えた徳沢キャンプ場

耳栓自体にはそれなりに効果はあったものの、残念ながら、寒さで何度も目を覚ますことになりました。それでも早めの時間にシュラフに潜り込んだこともあり、7時間くらいは睡眠時間が取れたようです。

朝4時に目覚ましをセットし、そのちょっと前あたりに起床。テントの外に出てみると、外は真っ暗。何かの流星群の日だったらしく、空を見上げている間に、2つほど流れ星を見つけることができました。

早朝のキャンプ場。他の人の迷惑にならないよう、燃焼音がほぼしないアルコールストーブでお湯を沸かします。システム自体が大げさでなく、必要十分な湯沸かし性能。アルストの良さ100%の朝。

朝ご飯はお湯で戻すタイプのライス麺でした。次回からはもうちょっと違うのにしようと思います。

重ねてのご連絡になりますが、ストーブの下に敷く難燃マットを忘れたのは痛恨の極み。深く反省しております。

今回はキャンプ場にテントをデポして、荷物を軽くして蝶ヶ岳にアタックする予定でした。ただ、自分のテント、DURSTON「X-Mid 1 Solid」は国内ではまだそれなりにレアであり、テント場に張りっぱなしにしておくのはやや不安。

盗難のリスクを最小限にするために、テントは撤収してカズくんのツェルト内に避難させておくという案もあったのですが、フライは夜露でビチョビチョだし、乾かさないにしてもテントを撤収する時間が圧倒的に足りない。

今回は張りっぱなしで出発することにしました。

蝶ヶ岳アタック

予定より少し遅くなり、5時過ぎに徳沢キャンプ場を出発。

真っ暗の中、ヘッドランプを点けての登り始め。

早朝出発で、ヘッドランプを点けて登山道を進むということは、登山を趣味にしていればわりとよくあると思うのですが、実は自分はこれが初めて。道が悪くなかったこともあり、けっこう楽しかったです。得難い体験でした。

この日のために新調したヘッドランプもちゃんと活躍しました。良かった。

木立でよく見えませんが、6時過ぎには、穂高の山々が朝日を浴びて、オレンジ色に輝いているようでした。

そして、ゲロを吐くケンケン…ではなく、靴紐を結びなおすケンケン。

ちなみに動き出しでは、カズくんも自分も防寒着としてARC’TERYXの「プロトンLT」(現在は廃盤)を着用。自分はプロトンの下に、ANSWER4「Alpha Direct Long Sleeve Tshirt」を着てました。

このあたりは、わりとダイナミックな登山道。

もう三分の一も来たのか!! → 45分後 → まだ1kmしか進んでないの!?

登り始めて3時間弱の8時過ぎ、長塀山(ながかべやま)に到着。ちょっと休憩を入れます。

蝶ヶ岳までは残り1.8kmですが、ここからは大きなアップダウンはなかったはず。

池の横を通り抜け、

今年の初霜を観測。

霜が下りているのを見て、「(蝶ヶ岳頂上の)テントサイトは氷点下だったってことか」という感想をカズくんが漏らしていて、なるほど、登山をする人はそういうことを考えるのか、と思ったり。

そして、霜にはまったく興味を示さないケンケン。

さっきまでワタクシが撮影していた霜を、無造作に踏み抜きながら歩を進めるケンケンに、この子ちょっと人とは違った感性の持ち主なのかな?と思ったり。

突如として視界が開け、森林限界を突破。

このあたりから素晴らしい景色が見渡せるようになってきます。

中央の尖ってる山は、槍ヶ岳。本当に槍みたい。

すげえ景色に思わずピース。

蝶ヶ岳ヒュッテの赤い屋根が見えてきて、左手が穂高方面。

右手の雲海の向こうに見えますのは…なんと富士山!! (画像中央やや左)

9時過ぎに、蝶ヶ岳にカズくんと登頂。お疲れさまでした。

我々が絶景に目を奪われ、スマホを向けている間に、ケンケンはとっとと独りで登頂。ハイマツの間にしゃがみ込んでパンか何かを咀嚼してました。

そういうとこだぞ…。

下山

しばし撮影タイム。

お昼を頂上で摂るという案もあったのですが、この後の下山、テントの撤収、バスターミナルへの道程を考えると、あんまり時間がないかも?

ということで、適当に行動食を摂って、ケンケンは下山。カズくんと自分は蝶ヶ岳ヒュッテの周りを少し散策。

しかし、今になって思うと、別れたのは良くなかった。ケンケンとの下山開始時間の差は20分くらいだったので、すぐに追いつくと思っていたのですが、わりと一生懸命下りたものの、ぜんぜん追いつかない。

いくらなんでも長塀山で待ってるよね?という予想も裏切られ、まぁ、先に行かせたのが悪いか…と反省しつつ、紅葉を探しつつ、

だいぶ標高を下げてからケンケンにようやく追いつき、ほっと一安心。

12時過ぎ、徳沢キャンプ場に到着。テントの姿を確認し、こちらも一安心。

ややのんびりとテントを撤収後、テントで重くなったバックパックを背負って、13時半ごろに帰路につきました。

やはり通行止めが解除されてそうな左岸側から戻ることに。

左岸側から見る梓川も素敵でした。

疲れた身体には意外と長く感じる遊歩道を無言で進み、15時過ぎに上高地バスターミナルに到着。お疲れさまでした。

感想

初めての蝶ヶ岳登山、初めてのヘッドランプを使っての登山、初めてのNOVAの実践投入や、その他、今回の山行で初めて利用したモノも多く、初めてづくしの刺激的かつ実験的な登山になったなぁと思います。

実は以前、白山で下山が遅れて、ヘッドランプを点けて南竜ヶ馬場まで下山したことはあるんですけどね。ケンケンと。アレはアレで反省してます。

蝶ヶ岳からの眺望は素晴らしかったです。あとで調べたら名のある山々ばかりでした。とんでもない景色に連れて行ってくれたカズくんに感謝。

行動時に基本的に着用していたのは、山と道の「UL Shirt」「100% Merino Light Sleeveless」。パンツはTHE NORTH FACEの「マウンテンカラーパンツ」焼き芋カラーになってしまったという反省点以外は、ヒジョーに快適に過ごせました。

パンツは山と道の「5-Pocket Shorts」を前日までは履いていたのですが、朝の寒さで履き替えるのを忘れました。

DURSTON「X-Mid 1 Solid」のテント泊は2回目で、まったく不満なし。設営にも慣れてきたし、一度、詳細レビューを書きたいところです。

登山焼肉は3回目。サイコーなんですけど、荷物が重い。今回、実は新しいフライパンを試してたりします。

今回の山行の最大の反省点はやはり、下山時にケンケンと別行動になってしまったことでしょう。今回のように登山道が一本で迷いようがなくても、やはり道迷いや遭難のリスクを高めた気がします。例えば、長塀山で待っててねって一言伝えるだけでも良かった。金剛堂山でも一度やらかしてるので、複数人で登るゆえのリスクとして、もっとうまく対応できるようにしたい。

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