MERRELL「AGILITY PEAK 5」 │ ハイコスパ・厚底トレランシューズ

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今年はいつもよりも登山に行く回数が増えたこともあり、足元も更新することにしました。

いろいろ考えて選んだのは、MERRELLの「AGILITY PEAK 5(アジリティーピーク5)」

ちなみにこれまでは2足連続でMONTRAILでした。

MERRELL(メレル)というメーカーの印象

MERRELL(メレル)っていうブランドに、なんとなく「カジュアル寄りで、オシャレだけどガチ勢じゃないんでしょう?」みたいな印象を持っていて、最初は

普段、ジョギングで履き慣れているHOKAフカフカ厚底シューズ「SPEEDGOAT 5」にしようか

とか、あるいは、

気になっているゼロドロップでおなじみ、ALTRA「LOAN PEAK 7」でゼロドロップ初体験してみようか

なんて考えていました。

が、まぁ、フツーに2万超えてきて、たけえな、と。もうちょっとコスパの良いシューズはないのか、と。

コスパの良いシューズを探すと、どうしてもフットウェア専業ではない大きなメーカーが連想されるんだけど、…たとえばSALOMONとかですかね、それはそれでちょっと面白くない。

で、思いついたのがMERRELLですよ。あれ? ちょうど良くない? みたいな。

メレルといえば、前述のとおり、ガチ勢じゃないイメージがあるんですけど(個人の感想です)、モアブシリーズとかジャングルモックシリーズとか、名作も生み出しているし、しっかり結果を残している気がします。それでいて、フットウェア専業メーカーのはずだし、いまの気持ちにピッタリ寄り添ってない? みたいな。

MERRELLのトレランシューズを調べてみたところ、ベアフットから薄底ハイパフォーマンス系厚底系と幅広くラインナップされていて、ここでもまた悩むことになるのですが、今回は「登山でも厚底の方が膝の負担が少ないのではないか?」という検証もしてみたくなり、厚底系の「AGILITY PEAK 5(アジリティーピーク5)」を選んでみました。

AGILITY PEAK 5の特徴

ハイコスパ

そもそも、シューズの性能を語れるほどにさまざまなシューズを履きこなしてきたわけではないので、最初に言えるのが外っ面のコスパの話。

「AGILITY PEAK 5」は2万円を切る価格にもかかわらず、アウトソールが「圧倒的に滑らない靴底」でおなじみのビブラムのメガグリップなんですよね。

HOKAの「ローンピーク」のアウトソールもメガグリップだと思いますが、「AGILITY PEAK 5」よりも数千円高いし、2万円を切る価格帯でメガグリップを採用しているシューズはほかにはなさそうな気もするし、メレルの太っ腹をちょっと感じます。

軽量

公式では27cmの片足で約290グラム。実測では25cm片足、何回か履いたあとで汚れが付いているかもしれない状態で263グラム。

「SPEEDGOAT 5」が291グラム(サイズ不明)、「LONE PEAK 7」が28.5cmで314グラムのようなので、トレランシューズの中で見てもそれなりに軽量だと思います。

ヒールの安定感

「AGILITY PEAK 5」は厚底系ということもあり、安定感を持たせるためだと思いますが、ヒール部分がわりと幅広く取られています。

厚底ではない一般的な形状であるMONTRAILのシューズと並べると、見た目にもどっしりしている印象です。

なお、MONTRAILのシューズと比べると、細かい造りもしっかりしているように見えます。

ゲイターのためのD環・マジックテープ

フロントのタンの根本にD環、ヒール側にはマジックテープがあり、これでゲイターを装着できるようです。

おそらく、「TRAIL FOOTWEAR GAITER」が装着できるんだと思います。

なお、タンは足首側の方まで縫い込まれていて、シューズ単体でも小石等が入ってこないような工夫はされてますが、防水シューズほどの造りではないので、ゲイターも着用できるようになっているのかもしれません。

ラグパターン

ラグパターンはこんな感じ。

ラグは深めなのかな。パターンも複雑です。

ソールは厚底系らしくロッカー形状になっていて、足運びがしやすくなっていると思います。

その他の特徴

その他の特徴・詳細は公式ページも参照されたい。

引用:AGILITY PEAK 5アジリティー ピーク 5[メンズ] – MERRELL 公式オンラインストア

インプレッション

3回ほど履いて登山してみた現時点での感想など。

踵が少し突き上げるか

足入れをした最初の印象が「踵の下になんとなく突き上げ感があるなぁ」というものでした。すぐに慣れますが、次に足を入れた直後もやはり感じます。

「AGILITY PEAK 5」のドロップ(踵側とつま先側の高さの差)は6mm。普段、ジョギングで履き慣れているHOKAの厚底ランシュー「BONDI」は4mmなので、2mmの差が突き上げ感となって感じている…ワケはないと思います。そんなに繊細な感覚は持ち合わせていない自信しかない。

だとすると、インソールの形状がそう感じさせているのか。

足入れ直後に感じるだけで、すぐに分からなくなるので、大きな問題じゃないと思いますが、長距離を歩いたときにどうなるかはちょっと気になります。

ヒールカップがちょっと浅めか

踵が少し高く感じるせいなのかは分かりませんが、ヒールカップがちょっと浅く感じます。シューズが脱げるというほどのものではないのですが、もうちょっと踵のホールド感が欲しい。

これは「AGILITY PEAK 5」が厚底なのも影響しているかもしれません。

メガグリップはメガグリップか

「AGILITY PEAK 5」購入動機のひとつ、メガグリップ。

前に履いていたトレランシューズは「滑ると思ったところは全部滑る」というくらいにはまあまあ滑るアウトソールだったのですが、さすがはメガグリップで、たしかに滑りにくくなったという印象です。濡れた木の根や岩肌も滑らない、ということはないのですが、粘ってくれるので滑ったとしても体勢を整える余地が若干残される、という感じ。

過信をしなければ、めちゃくちゃ良いアウトソールなんじゃないでしょうか。

耐摩耗性については経過観察をしたいと思います。

厚底はどうか

ジョギングを始めた当初、膝痛に悩まされてHOKAの厚底シューズに替えたら、膝の痛みがなくなった、という経験から、わりと厚底シューズには良い印象を持っていて、「AGILITY PEAK 5」もその期待を裏切ってません。

HOKAのランシューほどではないですが、フカフカした感触で、足裏感覚がない分、良し悪しはあると思いますが、雑に足を置くことができます。

厚底による「足首のグネり」は、まぁ、フツー。フツーの厚底シューズなみにはグネるけど、それ以上でもそれ以下でもないという感じ。

足場の悪い場所で厚底系はどうなんだ? という意見もあろうかとは思いますが、それを言ったら薄底よりも尖った岩への耐性はあるだろうし、トレランシューズはどうやったって登山靴のサポート力には敵わないだろうし。好みの問題、慣れの問題という気がします。

デザインはどうか

カッコ良いです。

まとめ:ハイコスパ・厚底・カッコ良しのトレランシューズ

MERRELLという大手ブランドによる品質の高さも随所に感じられ、買って損をしたと感じることはないと思います。

フツーにカッコいいしね。

シューズは足型が合うかどうかが、その評価のほとんどを占めると思いますが、個人的には足型にクセは感じませんでした。履いていてどこかが痛い、ということもナシ。上に書いたように、ヒールの突き上げカップのホールド感が気になった程度。感じ方には個人差があると思います。

最初のトレランシューズとしてもオススメできるくらい、トータルバランスに優れた良いトレランシューズ、という評価。初めての厚底トレランシューズを考えている場合も、選択肢に入れて良さそうです。

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