これまでのあらすじ
圧倒的に「かわいいが過ぎる箱ストーブ」ことOPTIMUS 8R。
現在、OPTIMUS 8RとPRIMUS 8Rのふたつを所有しているのですが、
古い方のPRIMUS 8Rは、スピンドルをひねっても消化しないという問題が発生し、現在は解消済み。燃焼については絶好調。
一方で新しい方のOPTIMUS 8Rは、いきなり燃焼しなくなり、抜け落ちていたウィックをもとに戻すことにより燃焼はするようになったのですが、
炎が偏っているという問題が残っているんでした。
今回はこのOPTIMUS 8Rの「炎が偏る」問題を解消したい。
ニップルとニードルを交換する
改めて暗い場所で炎の出方を確認してみます。明らかに手前側の炎が弱い。
燃料を吸い上げるウィックの装着具合で炎の出方が変わるとも思えなかったので、炎を出しているニップルが汚れるなどして、気化した燃料の噴出に不具合があるのではないかと予想。
気化した燃料の噴出孔であるニップルと、あまり関係ないかもしれないけど、クリーニング・ニードルも交換してみることにします。
OLD CAMP STOVE STOREのパーツ
OPTIMUS 8Rはすでに販売を終了してますが、一部のパーツはまだ販売しています。おそらく、まだ販売しているSVEA 123Rと共通する部品が多いためだと思われますが、OPTIMUS 8R専用のスピンドルなどはまだ販売されていて、とても有り難い。
で、有難がった直後に手のひらを返すようで申し訳ないのですが、今回は純正品ではなく、OLD CAMP STOVE STOREのパーツを試してみることにしました。OLD CAMP STOVE STOREは日本の輸入販売の会社で、ヴィンテージストーブを数多く扱っているようです。
オリジナルパーツは純正品よりも高精度・高性能を謳っており、ちょっと試してみたかったんですよね。公式サイトからも買えると思いますが、amazonからも買えたので今回はこちらにしてみました。
届いたニップルとクリーニング・ニードル。
クリーニング・ニードルの方は、針が折れないようにケースに入って届きました。好感が持てます。
ニップルとクリーニング・ニードルを交換する
OPTIMUS 8Rのニップルとクリーニング・ニードルを外します。
外し方はこの辺で詳しく書きました。
ニップルを新旧並べてみました。左が装着されていた純正のニップル、右がこれから装着する新しいニップル。
旧ニップルは多少汚れてはいますが、そこまでおかしなところもなさそうです。
新ニップルはジェット孔の周りに丸く溝が掘ってありました。これが「整流溝ディンプル加工」なのかな。火力アップが狙えるそうです。
下の画像はクリーニング・ニードルです。左が装着されていた純正のニードルで、右がこれから装着する新しいニードル。
こちらも少し形状は違いますが、旧ニードルが例えば少し曲がっているとか、おかしなところがあるようには見えませんでした。
新しいニップルとクリーニング・ニードルを組み付けていきます。
組み付ける際は、クリーニング・ニードルを調整する必要があります。クリーニング・ニードルの調整方法については、こちらで詳しく書きました。
交換後の燃焼
ニップルとクリーニング・ニードルを交換後、さっそく燃焼させてみたところ、無事、炎の偏りがなくなったように見えます。燃焼もきれいです。
絶好調に燃焼するPRIMUS 8Rと並べてみたところ。左が今回ニップル、クリーニング・ニードルを交換したOPTIMUS 8R。右がPRIMUS 8R。
ふたつ持ってると比較ができて良き。
ところで、よく見ると、今回メンテナンスした左のOPTIMUS 8Rの方が、ほんの少し、右のPRIMUS 8Rよりも炎の勢いがないように見えないでしょうか? 右のPRIMUS 8Rの炎の方が、若干青みが強い。
実際、OPTIMUS 8Rの方がすこーし炎の勢いが弱く感じるし、燃焼音もおとなしい気がしています。
今回交換したニップルとクリーニング・ニードルは火力アップを謳っていたため、もしかしたらこの燃焼の勢いの差も解消するかも? と思っていたのですが、残念ながら火力の方はそこまで上がったようには見えませんでした。
炎が弱くなる原因でよく聞くのは「注油口キャップからの圧力抜け」なのですが、PRIMUS 8Rの注油口キャップに交換してもとくに燃焼が良くなる様子もないので、原因はほかにありそうです。
あるいは、OPTIMUSとPRIMUSの差、個体差レベルの話で、問題ではないのかも。
ふたつ持ってると比較できてしまって、余計な悩みも増えます。
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