【検証】アルコールストーブでラーメンを茹でる方法

ライフハック
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登山等のアクティビティにおいて、個人的には、アルコールストーブを圧倒的に支持している昨今なのですが、周りを見ててもアルストを使ってる人はいないし、フツーにみんなガスストーブを使ってるんですよね。

アルコールストーブ最大の欠点

それは、アルコールストーブの欠点として、「火力調整ができない」というものがあり、これが見過ごせないってことなんだと思います。

いや、Trangiaの「アルコールバーナーTR-B25」とかは火力調整蓋が付いてるし、これを使えば火力調整できると言えばできる。できるんですけど、通常、アルコールストーブの上にはゴトクが乗ってたり、風防で囲まれていたりして、火力調整蓋があっても使いづらいことが多いと思います。現実的には「ストームクッカー」以外は火力調整蓋が使えないんじゃないかと。

アルコールストーブを使いたいシーン

さて、アルコールストーブを登山等で使用する場合、そもそもそこまでの火力調整機能を求めてないというのも事実。

登山での調理と言えばせいぜい、

  • コーヒーやカップ麺のお湯を沸かす
  • 炊飯する
  • ラーメンを茹でる

程度のもので、お湯を沸かすだけであれば火力調整は不要だし、炊飯は逆に絶妙な火力調整が必要だけど、「自動炊飯シリンダー」のようなものを使えば、人手による火力調整は不要。

唯一、ラーメンを茹でる際にのみ、火力調整ができなくて困る、という事態になるんですよ。

例えば、袋麺は通常、3分ほど麺を茹でると思うのですが、その間、火力調整ができないために、ほぼ確実にお湯が吹きこぼれると思います。そして、慌てて火との距離を離そうとしてクッカーを持ち上げて熱くてラーメンをぶちまけるという失敗を、アルストを使用して袋麺を茹でる全登山者が経験していると思います。

つまり、コーヒーやカップ麺のお湯を沸かすくらいならアルコールストーブで良いが、ラーメンを茹でようとすると急にガスストーブが必要になる、という「常識」のようなものがあるんだと思います。

この常識を打ち破り、アルストでラーメンを茹でたい。

「パスタを失敗せずにアルデンテで茹でる方法」ならうまくいくのでは?説

ちょっと話がそれますが、昔のテレビ番組で、パスタをアルデンテで茹でるときのTIPSを紹介してたらしく、

  1. 沸騰したお湯にパスタを入れ、蓋をして火を消す
  2. パスタの袋に書いてある茹で時間、置いておく
  3. 茹で時間後、パスタを湯切りをすると、ちょうどアルデンテの茹で加減になっている

という方法があります(その番組を見たわけではないので、細部は間違ってるかもしれません)。

パスタを茹でる際、自分はこれを実践していて、茹でている間は火を消しておけるので節約にもなるし、たしかにちょうど良い茹で加減になり、万人にオススメできるTIPSです。何なら今日はもうこのTIPSを持ち帰ってもらうだけでも良いくらいなのですが。

もし、「パスタを茹でる間は蓋をしておけば火を止めておいても良い」というテクニックが、ラーメンにも通用するのなら、アルコールストーブでラーメンを茹でる際、火力調整が不要になることになります。

これを検証してみました。

検証

今回使用したラーメンは、マルタイの棒ラーメン。登山のラーメンといえば棒ラーメンであり、当サイトでも何度か登場しています。

アルコールストーブにはEVERNEWの「Tiアルコールストーブ」、ゴトクはこちらもEVERNEW「チタンゴトクtriveTi」を使用することにします。

規定量のお湯を沸かします。使用した「屋台とんこつ味」は400mlでした。たしか、味によって450mlのものもあったはず。

沸騰したら麺を入れます。

ちなみに使用したクッカーはLixadaの650mlのチタンマグポット。650mlでラーメンを茹でるのは余裕だけど、500mlのクッカーで400mlのお湯を沸かしてラーメンを入れるとギリギリかもしれないなーと思いつつ、最近、500mlサイズのクッカーが気になってます。

蓋をして、アルコールストーブからおろし、袋に書いてある時間(=2分)待ちます。煮込み2分、味一流。

通常なら煮込んでいる時間を煮込まずに、アルコールストーブからおろすことにより、火力調整が不要となります。また、うまく燃料の量を調整できれば、煮込む間の燃料も節約することができます。

2分後、蓋をオープン。スープと調味油を入れます。

果たして、茹で加減は…

ぶりぶりっとした食感

でした。

ラーメンにアルデンテという茹で加減があるならこれかな?と思えるような、硬めの茹で上がり。噛むとぶつんぶつんと麺が千切れる感覚。

ラーメンの硬さについてはぜんぜん詳しくないですが、

  1. 普通
  2. カタ
  3. バリカタ
  4. ハリガネ
  5. 粉落とし

とあるとしても、「カタ」くらいじゃないでしょうか。「バリカタ」までいくのかどうか…。

麺の硬さはぜんぜんアリなのですが、少し残念なのは、スープがややぬるくなってしまっている点。パスタは湯切りしちゃうから、麺の温度ってあまり気にしないのですが、ラーメンは熱いスープで食べたいものなんだなってことを再認識させられました。

結論:アルストで火加減不要でラーメンを茹でることはできるが残念ポイントもある

アルコールストーブで、火力調整をせずに、ラーメンを茹でることはできますが、ちょっと硬めの麺になり、スープの温度が下がってしまうという残念ポイントも見つかりました。

とは言え、「アルストでラーメンを茹でない理由になるほどのことか?」と聞かれれば、そこまでの欠点でもないようにも思います。

硬めの麺、ぬるめのスープが好きな人には最適解ですしね。

個人的には麺の硬さはぜんぜん問題ないけど、スープのぬるさはすこし気になるかもしれない。とくにバックカントリーでラーメンを食べるとしたら、やはり熱々のスープが嬉しい。

この辺は、

  1. 蓋をして、吹きこぼれる直前まで火にかけておく
  2. 火からおろしたあとはコジーで保温しておく

など、打てる対策はいくつかありそうな気もしているので、いろいろ試してみようと思います。

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