EVERNEW「チタンゴトクtriveTi」 │ 軽量なマルチフューエルゴトク

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アウトドア
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またアルコールストーブのゴトクを買ってしまいました。EVERNEWの「チタンゴトクtriveTi EBY258」

ちょっ…おま…!! なんか似たようなゴトク持ってなかったっけ!?

いや、持ってる、持ってるんですよ。EVERNEWの「ALストーブ用チタン十字ゴトク」

これまでアルコールストーブの単体のゴトクとしては、この「チタン十字ゴトク」を使ってきたのですが、(たしか)あとから発売された「チタンゴトクtriveTi」の方が良かったんじゃないかとずっと気になっていて、思わず比較のために買っちゃったんですよ。

使い方

スリットがそれぞれ上と下に入っているので、そこで重ねて、このように十字に組み合わせて使います。

「チタン十字ゴトク」と並べるとこんな感じ。

チタン十字ゴトク vs チタンゴトクtriveTi

高さ

最大の違いはその高さにあります。チタンゴトクtriveTiの方が背が高い。

この高さの違いが何を意味しているかというと、「チタン十字ゴトク」(左)は背が低い分、クッカーの底がアルコールストーブの火口に近くなるんですが、ちょっと近すぎる感じはあります。近すぎると火力が弱まる(が、火持ちは良くなる)ので、例えば炊飯には向いているんだと思います。

一方、「チタンゴトクtriveTi」の方は、より火力の強い高さに調節されているようです。

EmberLitのFireAntというウッドづトーブにtrangiaの「アルコールバーナー」を設置したときの火口からゴトク上面の高さと、「チタン十字ゴトク」をEVERNEWの「Tiアルコールストーブ」に乗せたときの火口からゴトク上面の高さがだいたい同じなので、この高さがちょうど火力が強くなるんだと思われます。

実際はEVERNEWの十字ゴトクのほうが数ミリ高そうです。

実際使ってみた感じでも「チタンゴトクtriveTi」の方が早くお湯が沸く気がします。

安定感

背が高い分、「チタンゴトクtriveTi」の安定感が悪くなりそうという直感を持つのですが、その通りの結果に。

また、「チタンゴトクtriveTi」は外側の段に乗っているだけですが、「チタン十字ゴトク」は真ん中の穴にも板が入るようなデザインになっていて、要はアルコールストーブの上の段(上の火口)を挟むようになっています。これも安定感を増している一因かと。

あと、高さ・デザインの問題だけじゃなく、「チタンゴトクtriveTi」の方が幅が狭いんですよね。その分、クッカーの底が接触する面積が狭くなります。

「チタン十字ゴトク」は丸い穴が空いた四角い箇所が横に少し出ているのですが、「チタンゴトクtriveTi」にはそれがないんですよ。

この穴に箸の先を突っ込んで持ち上げたりできるし、この部分があっても「チタンゴトクtriveTi」の機能になんら影響しないので、もしアップデートがあるのならこの穴の部分を作ってほしい。

厚さ

見た目にも分からないし、0.1ミリとかの差だと思うのですが、触った感触としては少し「チタンゴトクtriveTi」の方が薄く感じます。ちょっとだけペラい。

その差が影響したのかどうかは分かりませんが、「チタンゴトクtriveTi」の方が使用後の熱変形が大きくなりました。

チタンはどうしても熱で変形するものだし、使用上はまったく問題がないのですが、なぜ「チタン十字ゴトク」と同じ厚さじゃないのかはわりと疑問です。工場が違うのか、単に金型が違うからなのか。

その薄さのおかげか、それとも高さが違うことにより炎の当たり方が違うからなのかは分かりませんが、加熱による青色への変色(チタンブルー)は「チタンゴトクtriveTi」の方が良いように思います。

うまく撮れなかったのですが、「チタンゴトクtriveTi」の方が中央部分に青い発色がキレイに出ています。まぁ、これも使用にはまったく影響が出ないところですが。

重さ

「チタンゴトクtriveTi」は13グラム、「チタン十字ゴトク」は16.5グラムでした。

汎用性

ゴトクにどんな汎用性を求めるんだよっていう気もしますが、「チタン十字ゴトク」は「チタンゴトクtriveTi」よりも幅があるデザインのため、少し横に飛び出た部分を引っ掛けることによって、EVERNEWの「アルコールストーブスタンド」やVARGOの「ヘキサゴンウッドストーブ」のゴトクにすることができます。

「アルコールストーブスタンド」も「ヘキサゴンウッドストーブ」も、そもそもゴトクとして使えるので、ゴトクの上にゴトクを乗せることになるのですが、いちおう、径の小さいクッカーを乗せることができるようになるというメリットがあるにはあります。

「チタンゴトクtriveTi」は幅がなく、引っ掛けることができないため、これら「アルコールストーブスタンド」「ヘキサゴンウッドストーブ」に乗せることはできません。

一方で、「チタンゴトクtriveTi」はその懐が広い形状により、固形燃料のゴトクとしても使えます。

というか、むしろこのビジュアルに惹かれて「チタンゴトクtriveTi」を買ってしまったっていう側面がないとも言えないというかむしろそれ。

製品のネーミングにもこのことは表れている気がしていて、十字ゴトクの方は「ALストーブ用チタン十字ゴトク」アルスト専用であることを強調している(?)のに対し、「チタンゴトクtriveTi」はその製品説明にも

燃焼効率・安定感・軽さ・収納性・多用途性これらを高次元で融合したチタン製ゴトク
400FDカップの中にEBY254Tiアルコールストーブと一緒にフラットに収納が出来、固形燃料・ジェル燃料のゴトクとしても使用が可能

エバニュー公式オンラインショップ / チタンゴトク TriveTi

とあり、そのマルチフューエル性を謳っています。

製品名に”trive”(〜族)と入っているのも、アルコール燃料だけでなく、他の燃料も使えるよという意味を含めているのかも。

「チタンゴトクtriveTi」の方は、マルチフューエルゴトクと言ってもイイんじゃないでしょうか。

まとめ

ほぼ衝動買いしてしまったEVERNEWの「チタンゴトクtriveTi」の紹介でした。

「チタンゴトクtriveTi」も「チタン十字ゴトク」もEVERNEWの「Tiアルコールストーブ」だけでなく、trangiaの「アルコールバーナー」サイズの一般的なアルコールストーブならどれにでも乗ると思うし、こだわりがなければどっちでもイイんじゃないかと思います。

trangia「ケトル0.6L」EVERNEW「Tiフーボー」の組み合わせで使うなら、「チタン十字ゴトク」の方が少し風防の性能が良いかも。あと、炊飯をする場合も「チタン十字ゴトク」の方が火力が弱くてちょうどイイかもしれないです。

一方「チタンゴトクtriveTi」は火力が強いし、3.5グラムだけど軽いので、ウルトラライト指向で「お湯を沸かすだけ」「バックアップとして固形燃料も持っていく」というカリッカリの考え方でいけば、「チタンゴトクtriveTi」の方が合ってるかもしれません。

迷ったときは…そうですね、両方買って試してみましょう。

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