Esbitポケットストーブ │ 「これはイイものだ」妄想膨らむ固形燃料ストーブ

Esbitポケットストーブ │ 「これはイイものだ」妄想膨らむ固形燃料ストーブ

物欲にまみれた男

「アウトドア」というと、昨今のアウトドアブームを比較に置くと相対的には完全に素人レベルで、登山やキャンプをほんのちょっと嗜む程度、1年に1回か2回、やったりやらなかったりという感じなのですが、

道具は好き

というよく分からない属性が付与されている上に

とりあえず試してみたい

という謎の性格も持ち合わせているため、ついつい足りているのに新しい道具を買ってしまうという悪癖が発動してしまうのですよ、などと小難しいことを言ってますが、言い換えると

単に物欲に弱い

ということなんだと思います。

あと、とりあえず何でも試してみたいというわけではなくて、苦手なことは試す前から苦手で拒否反応が出るので、「好奇心が強い」というような格好イイものじゃなさそうです。残念。

コケネンを試してみたい男

アウトドアとはつまり「外で飯を食う行為」であり、すなわち簡単に安全にどこでも火が扱える必要がある、という発想のもと、最初に買った道具らしい道具がポータブルな火器類でした。

ガスストーブ

ガスカートリッジタイプはイワタニ・プリムスの定番ガスストーブ「P-153 153ウルトラバーナー」。

多分もう15年以上は使ってると思うんですけど、ぜんぜんハードに使ってないためか、まったく壊れず、完璧に動作します。たしか、このサイズで3,600kcal/hという高出力のバーナーは当時ほかになく、これが決め手になって購入した気がします。

見る人が見ると分かるのですが、現行品とはちょっとデザインが異なっていて、現行品は火力調整のつまみの上に反射板(?)があると思うんですけど、こちらには付いてません。シンプルでイイ。

アルコールストーブ

登山やバックカントリーには絶対的な信頼感でプリムスP-153を持っていくのですが、ロマン枠として導入したのがアルコールストーブ。もちろん、アルストの代名詞と言っていい、トランギアの「TR-B25 アルコールバーナー」。

こちらは調べてみたら意外に最近で、2016年に購入してました。ガスバーナーに比べて火力調節が難しかったり、出力が弱かったりと使うシーンを選ぶのですが、燃料(エチルアルコール、メチルアルコール)の入手性の高さと、ほぼ壊れそうもないシンプルな構造、そしてロマンに負けました。

言うて、めちゃくちゃ使えますけどね。ユルめの登山では、これでお湯を沸かしてラーメン食べてます。

固形燃料ストーブ

という感じで、ガス、アルコールと来て、フツーはこれで十分だと思うのですが、そういえば固形燃料(コケネン)を試してないな、と。

ちょっと前に流行った、固形燃料による自動炊飯とか、「固形燃料を持っていないが故に邪道などととまあまあ理不尽な言い訳をしていたのですが、言うてぼくもコケネンで自動炊飯してみたいですからね。

第二次世界大戦の頃には軍隊で使われてたっていうオーセンティックで堅牢なクッカーシステムって考えるとめっちゃ魅力的ですし。オーセンティックって言いたいだけですけど。

サバイバル・キットとして、ひとつ固形燃料系のストーブを忍ばせておくという厨二的なロマンもありますしね。

こうやって文章にすると意味が分からない理屈を延々と捻り出すのが物欲野郎の特徴のひとつなので、覚えておいて損はないと思います。得もしませんけど。

Esbitポケットストーブの男

というアレで、全世界の固形燃料ストーブ代表、Esbit(エスビット)の「ポケットストーブ」をポチっとな。日本の代理店は飯塚カンパニーさんかな。

サイズによるバリエーション

Esbitのポケットストーブは、サイズによって3種類あるようです。

スタンダードとミリタリーの違いは、封入されている固形燃料の違いのみで、そのほかは全く同じ。

もともとスタンダード/ミリタリーとラージがあり、一昨年あたりにその中間サイズで風防付きの「ミディアムWS」が追加された模様です。

今回選んだのは「スタンダード」。

Esbitには軟弱な使い勝手の良さなど求めてないのだ。どっちかっていうとアルコールストーブに近いロマンを求めているのであり、サバイバル・キット的な、エマージェンシー・キット的な…厨二的な機能を求めているのだ。

もしかしたら登山とかで持ち運ぶことも考えて、軽くて小さなものを、そしてまずはベーシックなものを、というつもりでスタンダードにしました。

固形燃料の種類

Esbitの固形燃料はバリエーションが豊富で、現在以下の5種類が展開されています。

Esbitの固形燃料は気化しないそうなんだけど、スタンダード以外はブリスターパックに入っていることから、湿気にはあまり強くないのかもしれない。

スタンダードのタブレットは1つでは小さすぎるようで「もうちょっと火力が欲しい」とき用の追加用のサブ燃料として考えると、メインはやはりミリタリーのサイズということになると思います。

そうすると、買い増しする場合の固形燃料は、1タブレットずつブリスターパックに入っている「固形燃料ミリタリー12タブレット」が候補になりそう。

外観

異様にEsbitの紹介が長くなってしまいましたが、届いたEsbitポケットストーブを早速レビューしていきたいと思います。

MADE TO SURVIVE.

の文字がまさにサバイバル・キットっぽくて良い。

箱から出したEsbitポケットストーブ本体。エンボス加工されている開き方のイラストがカワイイ。わざわざこのイラストを載せるほど操作が難しいとは思えないので、これはもうそういうデザインなんだと思います。

右と左のゴトク部分がまあまあの精度で組み合わさっていて、さすがはドイツ製という雰囲気。

素材は電気亜鉛メッキコーティングスチールで、強度が高く、錆びにくいとのこと。もちろん熱にも強い。

開けると、中には最初から封入されている「固形燃料スタンダード」。

買えばすぐに使えるということだし、燃料はこうやって持ち運べばイイということ分かるし、単純に売り物のパッケージとして、非常に良くできていると思います。

開閉操作は若干しぶいのですが、グラグラに甘いとモノを乗せるときに心配になるので、このくらいで良いのかもしれない。とくに閉じるときに「コキン」と軽いショックがあり、心地良い。

「固形燃料スタンダード」をどかすと、ストーブの背面というか底面が出てきます。あまりドイツ製の製品を持った記憶がなく、

Made in Germany

の文字が目新しい。

この真ん中の窪んだところに固形燃料を置き、燃焼させるわけですけど、周りにスリットが入っているので、ここから空気を取り入れて、燃焼効率が上がるのかなと予想します。

「固形燃料スタンダード」。いくつかは割れていたので、衝撃に弱いのかもしれないです。

Esbitの固形燃料なんですが、匂いはイマイチで、パッケージを開けた瞬間に、なんというか科学的なイカのような匂い?を連想しました。あまり慣れないので、多分ジップロックとかに入れて保管すると思います。

雑感

自動炊飯もしてみたのですが、想定の16倍くらい文字数を使ってしまったため、別記事に分けるとして、一旦、雑感を書き連ねてみます。

デザイン

全体的に工作精度がそれなりに良くて、繰り返しになるけど、さすがはドイツ製品という印象を受けました。

また、固形燃料を内部に納める設計が、携帯用ストーブとして良くできていて、パッケージとしての「ひとまとまり」感が良いので、エマージェンシー・キットにとりあえず入れておく、というような使い方がやりやすい。固形燃料を入れて持ち運ぶという使い方以外に、例えばライターや着火剤を入れるケースとしても考えられるなど、使い方の妄想が膨らむ素性の良さを感じます。

固形燃料

固形燃料は、バリエーションが豊富なので、慣れると必要十分な燃料だけを持ち運ぶウルトラライトな使い方ができるかもしれません。組み合わせも自在なので、例えばミリタリーで炊飯し、スタンダードでコーヒー用のお湯を沸かす、という使い方も可能。「どのサイズだとどのくらいの量のお湯が沸かせる」というデータを取りたくなってきます。

また、緊急用の着火剤としても使えそうな気がします。着火剤として考えるとちょっと高コストですが。

匂いはイマイチ好きになれませんでした。

評価

総じて、ヒジョーに満足している自分がいます。これはイイものだ。