SVEA 123Rにプレヒート用のウィックを導入する

アウトドア
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初めてのガソリンストーブである「金色の小さな悪魔」OPTIMUS SVEA 123R。本当に気に入っていて毎日のように使ってます。使いすぎ。

ただ、ひとつだけ文句を言わせてもらえるなら、

プレヒートがちょっとダルい。

SVEA 123Rのプレヒート問題

いや、プレヒート(予熱)という操作自体はぜんぜんダルくないし、むしろプレヒートこそがガソリンストーブを使う意義を増してくれてるんじゃないかとすら思ってます。

ただ、自分の場合は、アルコール燃料を燃料タンクの中心の窪みに注いで、そこに点火してプレヒートを開始するのですが、この「アルコール燃料を窪みにためる」という行為が若干ダルいんですよ。

バーナーヘッドの根本の部分が邪魔してアルコールが注ぎにくいし、アルコールが垂れてそこに火が点くと燃料タンクが変に汚れるし。

一応、VARGO注ぎ口が細い燃料ボトルを使ってるんですけど、

垂れちゃうことがあります。

あと、屋外や寒冷な環境の場合、予熱が足りなくて再度プレヒートをするような場合がありますが、2回目は燃料タンクの窪みの部分が暖まっているので、アルコールを注ぐとその場でシューっと蒸発してしまいます。蒸発した分は、当然プレヒートには使えないので、ヒジョーにもったいないというか、効率が悪い。

プレヒートって、SVEA 123Rを稼働させるための儀式であって、SVEA 123Rが暖めようとしている対象物そのものへの熱量にはいっさい関与していないので、これを効率化したいというか、改善したい。

脱脂綿

要は、燃料タンクの上で、アルコール燃料を保水してくれればなんでも良いので、まずはコットン球を使ってみました。化繊が含まれてると熱で溶けちゃうかなと思って、綿100%のコットン球にしました。

コットンを燃料タンクの窪みにグイグイと押し込んで、アルコール燃料を染み込ませ、着火するんですが、結果的には

うまくいきます。

予想に反して、結構使えます。煤も出ないし、燃焼の持ちもイイ。

ただし、耐熱素材ではないので、綿自体が(当然なんですが)燃焼してしまい、数回の使用でちっちゃくなってしまいます。

カーボンフェルト

調べたところ、Zippoのウィックをバーナーヘッドの根本にグルグル巻きにするという手法がよく取られているようなんですが、より目的に合致していて、かつ他にも利用可能そうなカーボンフェルトを敷く方法を試してみることにしました。

カーボンフェルトは、難燃性の素材(カーボンそのもの)でフェルト状のシートで、アルコールストーブを自作したり、ウッドストーブの下敷きにしたり、アウトドアのDIY系でよく見られる素材です。「保水して燃えづらい」性質はアウトドアではなかなか使えそうなので、ちょっと使ってみたかったんですよね。

(↓)これ買いました。

で、このカーボンフェルトを燃料タンクの窪みのサイズに適当に切り出しまして、

燃料タンクの窪みに押し込みます。

使っているうちに馴染んでいくので、サイズとか、窪みへの収まり具合はそんなに神経質にならなくてイイです。

カーボンフェルトにアルコール燃料を染み込ませて、点火。

狙ったところにしっかり炎が来ていて、めちゃくちゃ良い。

暗いところで撮ると、バーナーヘッドの真ん中くらいまで炎が届いているみたいです。

カーボンフェルトなしのときよりも、アルコール燃料を溜めやすい分、火持ちが良いです。が、燃費が良くなったかどうかはちょっと不明。蒸発が少なくなった分、若干良くなったかどうか、というところです。

あと、1回のプレヒートで確実に本燃焼を開始できるようになって、本来の目的を達成していて、精神衛生上、大変よろしい。

カーボンフェルトは使っているうちに少しずつ縮んでいって、燃料タンクに馴染んでいきます。数十回使えば交換という感じだと思いますが、工作もカンタンだし、プレヒートの煩わしさが減って心に安寧が訪れるので、おすすめできる手法だと思います。

(おまけ)VARGOアルコールフューエルボトル

で紹介したVARGOの「アルコールフューエルボトル」。

良い製品なのだけど、AmazonだとAmazonおすすめなのに、倍くらいの値段になってたりするので気をつけたい(送料込みだからかも?)。正規代理店はケンコー社で、税抜き650円。(記事作成時は税抜き600円でした。急激な円安というヤツか…。)

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