山シャツの下に着るベースレイヤーとして、山と道「DF Mesh Merino Sleeveless」を導入。
通気性が良く、そこそこの乾きやすさで、ヒジョーに良かったのですが、唯一の難点が「単体着用が非推奨」ということ。メッシュ状の凸凹した表面を持つことが特徴のDF Merino Meshは、単体で着用すると、擦れにより生地のピリングがおきやすい。しかし、とくに暑い季節においては、山シャツを脱ぎ、ベースレイヤーだけで行動もしたい。
暑い季節、ノースリーブ1枚で山の中を歩くというアクティビティにも抗いがたい魅力を感じ、山と道「100% Merino Light Sleeveless」を導入したのでした。
山と道「100% Merino Light Sleeveless」
例によって、山と道の製品は公式サイトでたっぷりと特徴が紹介されているので、ぜひ参照いただきたい。
生地感
生地は、凸凹した表面に、横方向にややシワのある、いかにも天然素材っぽい風合いの素材感。まぁ、100%天然素材なんですけど。この風合いは、熱処理により生じるようです。
あらかじめ、熱処理により生地を縮ませることで、低温によるタンブラー乾燥が可能になっているとのこと。
また、「コンパクトスピニング製法」という織り方で、強度、耐久性を高めているようです。
ウールではあまり行われない毛羽を内側に包み込みながら撚りをかける「コンパクトスピニング製法」を採用することで、通常よりもムラなく均一な強い糸となり、強度・耐久性の高い生地に仕上げました。
100% Merino Light Sleeveless | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
100%ウール
「100% Merino Light Sleeveless」はその名の通り、100%メリノウールなので、ウールの特徴である消臭性・通気性・調湿性の恩恵を最大限受けられそうです。
また生地重量は145-155g/m²とのことで、いわゆる150という番手だと思うのですが、以前愛用していたibexの「WOOLIES 150」というベースレイヤーよりも薄い気がします。
着用した感想
「100% Merino Light Sleeveless」の生地の薄さと、ノースリーブという形態、そして今回もジャストサイズを選んだのですが、そのわりとピッタリとしたサイズ感。
これらから導き出される感想、それは「上半身はだか」、「半裸」というものでした。
「100% Merino Light Sleeveless」を着用し、少し風が抜ける登山道を、マイペースに駆け下りてごらんなさい。思わずキチゲを解放したくなるような爽快感と、得も言われぬ後ろめたさ。
「え、いまぼく裸なの? 裸で走ってんの?」という奇妙な感覚が、ほの暗い感情とともに湧き上がってくるはずです。
まぁ、後ろめたさはともかく、その生地の薄さのおかげか、肌と外界を隔てる境界が限りなくゼロに感じて、とくに風が出ているときには、素肌の上に直接バックパックを背負っているような感覚になりました。
ノースリーブにより肌が露出している面積が広く、若干の不安感もあり、これが「半裸感」をブーストさせます。ただ、この「半裸感」は同じくノースリーブの「DF Mesh Merino Sleeveless」ではあまり感じなかった気がします。DF Mesh MerinoのDF(Double Face)に、(100% Merino Lightに比べて)多少不安感を取り除く効果があるのかも。
乾きやすさについては、当然化繊には及ばず、「DF Mesh Merino Sleeveless」と比べてもやや乾きづらい感じ。メリノウールなりの乾きやすさだと思います。
汗ビショ世界ランカーとしては、もうちょっと速乾性があると助かるのですが、一方で熱処理による生地表面のおかげで肌離れが良く、滝汗をかいていても不快感は少なめ。多少濡れていても上からウィンドシェルを着てみようかなという気にもなれるし、実際にそのような状況になっても(メリノウールのおかげで)ある程度の保温性が得られるんじゃないかと想像します。
まとめ:半裸感覚が病みつきになる変態のためのベースレイヤー
スペック的にはいまひとつ「DF Mesh Merino Sleeveless」に及ばない格好になった「100% Merino Light Sleeveless」。
しかし、である。
こいつは、単体着用できるんである。直にバックパックを背負えるんである。
すると、あら不思議!!
単体着用どころか、何も着てないみたい!!
素肌に直接バックパックを背負ってるみたい!!
変態の誕生である。
コメント