【レビュー】第一関節の保護に最適 evolv(イボルブ)マジックフィンガーテープ

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ボルダリングをしていると、指関節や指皮の保護のためにテーピングのお世話になることが多い。

自分の場合、もっぱらニチバンのバトルウィン™テーピングテープ 非伸縮タイプ12mm(主に手指用)と25mm(主に手首用)を使用。関節の保護という意味では非伸縮タイプが良いと思っているんだけど、たまにややこしい位置の指皮を保護したい場合にはキネシオ系の伸縮タイプを使うこともあります。

とくにニチバンのテーピングテープで問題ないのだけど、たまたま去年、Sky High Mountain Worksさんの以下の記事を見つけまして。

💡これを使用したら他のテーピングは使えなくなるかも!岩に擦れても汗でも外れない魔法のクライマー向けテーピング Evolv / Magic Hand Tape

なかなか良さそうだったので、evolvマジックフィンガーテープを導入しました。

evolv MAGIC FINGER TAPE

導入したのは去年で、当時は下記画像の右上にぼんやりと写っているように、税抜きで1,200円でした。

現在は、アルミ缶のパッケージになり税抜き1,300円です。後述しますが、仮に100円増でもアルミ缶にパッケージを変えたのは正解だと思います。

旧パッケージでは青色と黄緑色の2色のテープが入ってましたが、(同じ色のテープが入ったパッケージもあったかな…?)現在は同一色なんですかね。

特徴

evolvマジックフィンガーテープの特徴は、なんと言ってもテープ自体に粘着性がない、これにつきます。

もともと医療用に「自着包帯」とか「圧着包帯」というものがあるらしく、包帯には接着剤(糊)がついていないので 巻くことしかできないけど、包帯同士は圧着することができる、というもののようです。この仕組みをテープに転用したのかな。

どうやってテープ同士がくっつくかと言うと、

上の画像のように、テープがメッシュ状になっていて、この繊維がちょっとしっとりしているというか、摩擦係数が高い素材でできているっぽい。このテープ同士を圧着させることにより、繊維が絡み合ってくっつくようです。それはもう、境目が分からなくなるくらい絡み合います。

良いところ

フリクションがある

フリクションがあるテーピングテープって、けっこう凄くないですか? さすがクライミング専用品というか、evolvが出してきたテープというか。

にも記載したように、しっとりした、摩擦係数の高い素材なので、フリクションが良いように感じます。もしかしたら手指よりもフリクションがあるんじゃないか?って思うくらいの感覚。実際そうだとしたら、競技では使えないのかもしれませんが。

なので、第一関節くらいまでの指先に使うのが一番合ってるのかなーと思っていて、事実、自分は腫れている右手薬指の第一関節に主に巻いています。

肌に接着しない

マジックフィンガーテープの特徴そのものですが、肌に接着しないので、要は肌の汗などのコンディションに依存しない、ということです。まぁ、汗ビチョになればスポンと抜けることはあるかもしれませんが。

例えば、血が出たときとか、接着剤による粘着面を持ったテープを患部に貼るのって、ちょっと心理的抵抗がないですか? 肌に接着するせいで、傷口が引っ張られる気がするし、そもそも傷口に接着剤がくっつくというのがちょっとイヤ。

でもマジックフィンガーテープは粘着面がないので。自分は心理的にちょっと楽です。

巻いたあとの粉チョークに抵抗がない

これはあくまでも主観なのだけど(というかこのページの記載すべてが主観ですけどね…)、マジックフィンガーテープの指への馴染み方がものすごく自然なので、巻いたあとに粉チョークを塗布してもやっぱり自然なつけ心地。

液体チョークは染みていってしまうので、粉チョークの方が良いような気がします。まぁ、テープを透過して汗が染み出すくらいの汗ビチョクライマーじゃないと、テープにチョークつけても意味ないんですけど、マジックフィンガーテープはメッシュ状のテープなので、指肌の状態がテープ表面に出てくる感覚があります。なので、チョークをつけたくなる。

指で切れる

たいていのテーピングテープと同様に、指で切れます。(巻くときは)ハサミがなくても大丈夫。

イマイチなところ

テープの端が分からなくなる

何を言っているか分からないと思うので、ぜひ買って体験してほしいのだけど、テープの端が分からなくなります。なので、テープを切って、端をきれいにそろえてくっつけてしまうと、次回使うときに端が分からなくなり、めちゃくちゃ困ります。とくに老眼の目には厳しい。

巻いたテープも端が分からなくて剥がせないことがあります。テープの端が指のどこだったか覚えておけば、爪で引っ掻いて、探し当てることができるのですが、最悪ハサミで切ることになります。けっきょくハサミいるんかい!!って自分にツッコミながら切ってください。

複雑な巻き方ができない

これもマジックフィンガーテープの特徴そのものですが、粘着面がないので、ニチバンのこちらのページのような複雑な巻き方ができません。

自分の場合も、第二関節に巻く場合は、粘着性のテーピングテープを使うことが多いです。

チョークがついた指に使えない(?)

肌のコンディションに依存しないと言ったばかりでアレですが、どうも粉チョークがついた指に巻こうとすると、うまく接着できない気がします。

ここはよく分かってないのですが、粉がテープのしっとりした繊維にくっついてしまうと、テープ同士の粘着性が悪くなるのかな、と思っています。なので、指をできるだけクリーンな状態にして巻くようにしています。

液体チョークならどうなんだ?とか、まだ研究の余地が残っているところです。

加水分解する

黄緑色のテープを上の画像くらいまで使ったところ、今年に入って急にテープがペトペトになって、つけ心地も悪いし、なによりテープ同士がうまく接着してくれなくなりました。すぐ剥がれちゃう。

冬の間、ただ放置してあっただけなのですが、(おそらくは空気中の水蒸気により)加水分解が進んでしまったみたいです。

たまたま青色のテープはこんな感じでジップロックに入れてあったのですが(ジップロックを使っている理由は空気に触れさせたくないからではなく、単にモノをまとめるためだけに使ってます)、こちらはまったく問題なさそう。ということで加水分解を疑っています。

上にも記載したように、パッケージがアルミ缶に変わったのも、実はこの辺が影響しているのでは?と思っていて、ペトペト問題を解決するために、evolvがアルミ缶パッケージにしたのかな、と。ユーザーは購入時のアルミ缶に毎回入れて保管するはずで、それにより空気(中の水蒸気)に触れる時間を減らして、加水分解を防ごうとしているのでは? 完全に憶測ですけど。

まとめ

というアレでevolvのマジックフィンガーテープについて熱く語って来たわけですが、マジックハンドテープっていう幅が2倍になったテープもあります。手首とか手のひら用だそうです。こちらは使ったことがないのですが、自分の使い方だと手首とかは粘着性の方が使いやすいかなぁ、という印象。

粘着性のテーピングテープも併用しつつ、特に指先用としてはめちゃくちゃ気に入っているマジックフィンガーテープ。青色がなくなったらソッコーでアルミ缶版を買い足す予定です。

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