以前、ジャミロクワイのPVを見てアディダスファンになり、スニーカーも当然のようにアディダスだったのですが、
社会人になってから、gravisの「TARMAC」というスニーカーに感激し、崇拝。スタンダードなローカットから、くるぶしを覆う高さのハイカット、ツルツルした素材のやつとか、数足履き潰しました。
当時、スノーボードではBURTONのギアを多用していて、板も履いてた(BMC、SE7EN、VAPOR…)し、もちろんウェアも着てた([ak]とRONINだったはず)し、何ならanonのゴーグルを着用してた時期もあったので、gravisがBURTONからスピンオフ(?)したフットウェアブランドであることを知ったときには運命すら感じました。
そのgravisの中でも「TARMAC」のカッコ良さよ。
伝統的なローテク系シューズのデザインの中にどこか現代的な雰囲気があって、上質な履き心地に、オシャレなツートンカラー(当時は白のボディにアウトソールとロゴに目をひくカラーが入っているのが定番だったんですよ)。
めちゃくちゃ良かった。ぼくはもう一生「TARMAC」を履いていくとさえ思った。
ところが、数年前、アメリカ本国では「TARMAC」を販売をやめたんだけど、なぜか日本ではアイコニックな存在なので販売を続けているという噂を耳にし、その頃からやる気があるのかないのか、サイズは手に入らないし、カラーやモデルのバリエーションも減るしで、難儀しながらも、とにかく「TARMAC」を履き続けました。
が、いい加減、入手しづらくなってきて、ちょっと浮気。
ジョギング用として履いててすごく調子が良かったHOKA(当時はまだHOKA ONE ONEでした)の「BONDI 6」を色違いで買って、これを普段履きにしてたんでした。
いや、「BONDI 6」もすごく良かったのですよ。ジョギングシューズなので軽いし滑りづらいし、厚底なので足は長く見えるし。
ただ、黄色のカラーはヒジョーに気に入っていたんですけど、ちょっと派手なので、服にもう一色派手な色を持ってきてしまうと急にガチャガチャしてしまうところと、いまひとつジーンズには合わない気がするところが気になってもいました。
で、これが決定的でもあったのですが、あるとき(完全に憶測でもあるのだけど)後輩に「黄色の靴の人」と認識されている疑惑が湧き上がったという事件も発生し、普段履きスニーカーの再考が喫緊の課題となったのでした。
思い返すと、gravis「TARMAC」時代にも、スケートボードシューズ…スケシューに浮気したことがあり、周りではVANSとかETNIESとか履いてる人がいたし、自分は実弟タカシ氏の影響でLAKAIのシューズを履いてたはず。
ものすごく大雑把に言うと、スケボーはスケシューでデッキを擦り上げることにより成立する競技であり、スケートボードを除けば重要なギアはスケシューのみであり、スケシューにはスケートボードを成立させる機能がすべて詰まってるわけですよ。この機能性がステキだし、ゆえにスケシューにはその機能美を纏っているんですね。
進退窮まった脳が弾き出した答え、それが
あぁ、スケシューええやん…
そうと決まれば、どのスケシューブランドにしようか、ということになるのですが、ここまで挙げてきた中に「スケシューと言えばコレ」というキング・オブ・スケシュー・ブランドが抜けていますね。DC SHOESです。
DC SHOESと言えば、スノーボードのブーツも出してるし、ケン・ブロックのスニーカーのスポンサーだし、スケシュー以外も手広くやってる最大手メーカーじゃないですか。ほかのブランドはちょっとマニアックゆえに入手性が悪そうだし(そこまで拘りもないし)、久しぶりに履いてみるスケシューブランドに王道メーカーを選んでもイイんじゃないか?
というワケでamazonで調べてみたら、思った以上に安価なモデルがヒットするんですよ。
「DC SHOES」自体は本当に誰もが知るブランドなんだけど、日本ではそこまでスケートボードやスケシューブランドが浸透していないところに、最大手メーカーのため玉は多く出回っていて、結果、安価に入手できるのかもしれない。
これはナイス、ということで、「GAVELER」というモデルを買ってみました。
色は当然、白。ここで黄色にしたらダメ。
カジュアル・ファッションの1カテゴリを占めているアメカジは「ジーンズと白いスニーカーによって構成されている」というのが、ものすごーく大雑把で主観が入りまくった解釈なので、スニーカーに関して言えば、多少カタチがおかしくても、白のスニーカーにしておけばまず、足元が決まると言っても過言ではないわけです。ほかの色はオシャレ上級者のものと心得て欲しい。あと、黄色は「黄色の靴の人」と認識される可能性があることも申し添えたい。
で、個人的には控えめな差し色が欲しい。
ということで、アウトソールは横から見ると薄く赤色が入っているモデルにしました。
好みとしては、ちょっとDCのロゴが大きすぎ、主張しすぎというところはあります。が、あんまり文句は言えませんな。
で、このアウトソールなんですけど、裏返すと全面真っ赤で、なかなかイカす配色です。
ちょっとした時に足裏の赤色がパッと映えて、かなり良き。かなりのお気に入りポイント。
そして、スケシューをスケシューたらしめている極厚のシュータン。
シュータン以外も、足首周りとかはかなり分厚く作ってあります。これはスケートボードのデッキを擦るなどするときに足をデッキから守ったり、あるいはデッキでダメージを受けるシューズ側を補強するためという認識。そうじゃないスケシューもあるかもしれませんけど。
この極厚のシュータンやそれによって全体的な丸さが強調されるフォルムもお気に入りポイントのひとつです。
履いてるところも2つほど画像を載せておきます。
ショートパンツも当然イケるし、ジーンズも問題なし。最近分かったのですが、裾がリブになったタイプのパンツにも合いました。主観ですけど。
ここ何ヶ月か履いてきて分かったイマイチな点としては、すこし長めの距離を歩くと土踏まず付近が痛くなることが挙げられます。ちょっとアウトソールが硬くて、インナーも土踏まずのアーチのサポートがなく平らなのが原因かなと思いますが、もしかしたら、ジョギングシューズに慣れすぎてしまったせいかもしれないし、サイズやラストの影響もあると思います。
重箱の隅をつつけばそんな程度で、お気に入りポイントも多く、次もスケシューにしようかなと思えるくらいに満足しています。
もし、自分のようにスニーカー選びで困っている人がいましたら、ぜひ選択肢の中にスケートボードシューズも入れてみてください。新たな世界が広がるかもしれません。
コメント