スマホで括弧や矢印、記号を入力するのが面倒くさい。
この、現代人が解決すべき普遍的な問題を、意識の高い皆さまにおかれましては、ユーザ辞書に単語を登録するという方法で解決されているかと思います。
素晴らしい。
素晴らしいんだけど、もう一段ステージを上がってみないか、と。
スティーブ・ジョブズもジョン・スカリーをこうやって口説いてました。
このまま一生砂糖水を売り続けたいのか
スティーブ・ジョブズ
と。
以下では、人間はパターン認識が得意という性質までも活用した、人間味に溢れ、ユーザビリティに優れた、フリック入力方法というか、ユーザ辞書への単語登録方法をお伝えしたい。
鉤括弧の場合
スマホで入力するのが面倒臭い代表が鉤括弧だと思います。「」とか『』ですね。これ、みなさんどうしてますか?
ダメダメな例
例えば、「かっこ」っていうキーワードに「」とか『』を登録してますか。
- かっこ:「」
- かっこ:『』
この場合、「かっこ」って入力したあと、「」の間にカーソルを移動して、「」内の文字を入力することになりますよね。これはヒジョーに面倒くさい。カーソルの移動が面倒くさいし、「かっこ」って打つのも面倒くさい。
ダメな例
あるいは「」とか『』を別々に登録していていますか。
- ひだり:「
- みぎ:」
- ひだり:『
- みぎ:』
この場合、カーソル移動がない分、少しはマシなのですが、「ひだり」とか「みぎ」の入力が面倒くさいのと、始まりと終わりで非対称なところが、エンジニア的には気になります。
ここを工夫すると、可能性が無限に広がりますよ、というのが本記事でこれからお伝えしていく内容になります。
こうやって解決する
かあた
括弧の場合、「とか『を「かあた」と登録しておきます。
- かあた:「
- かあた:『
「かあた」の意味が分からないと思いますので、こちらのフリック入力時のキーボードをご覧ください。
お分かりいただけただろうか…。
まだ分からない?
それでは「か」「あ」「た」の場所を確認いただきたい。
お分かりいただけた、だろうか…。
そうなんですね!!
鉤括弧の形に注目し、その形の場所のキー(この場合は「か」「あ」「た」)を単語登録しておき、キーの配置の場所を覚える、というのがこのメソッドのキモになります。
この方式に
かあたメソッド
っていう名前をつけたい。圧倒的にカッコ悪いメソッド名。括弧だけに。
はらや
では、」とか』はどうなるかと言うと、天才的な頭脳をお持ちの皆さまなら完全にお察しのとおり、
「はらや」
ということになります。
- はらや:」
- はらや:』
まぁ、これはあなたが天才的な頭脳を持たなくても、パターン認識が得意な人間ならすぐに分かることなんですが、逆に言えば、誰でも思いつけるというところがこのメソッドの素晴らしいところでもあるわけです。
応用編
ここまでの説明で、(人間はパターン認識が得意なので)さまざまな応用が思いついていると思います。
ぼくの場合、ほかに下記のようなパターンを登録しています。
かたや
「かたや」
形を見れば分かりますが、左向きの記号です。下記を登録しています。
- かたや:←
- かたや:(
- かたや:<
- かたや:≪
- かたや:<
かはや
これらの反対向きは「かはや」に登録しています。
- かはや:→
- かはや:)
- かはや:>
- かはや:≫
- かはや:>
まわら
「まわら」
これはもともと下向きの矢印を登録してありました。
- まわら:↓
ここに、「チェック」文字も最近登録しました。形状的に、完全に「チェック」ですよね。
- まわら:☑︎
- まわら:✅
その他
ほかには、下記を登録しています。
- たかは:↑
- さなま:/
また、下記のような記号もあり得るかなーと思います。フリック入力で使うかどうか、微妙な感じもありますが。
- かわ::(コロン)
- まやら:_(アンダーバー)
まとめ
スマホで効率的に記号を入力するために、ユーザ辞書に登録する単語を工夫する方法をお伝えしました。具体的には、キーの位置で単語を作り出すということになります。
また、これはパターン認識が得意な人間には、さまざまな応用が思いつく、というメリットも説明しました。
このメソッドの素晴らしいところは、「かたや」という単語そのものすら覚えなくて良いということです。というか、ぼくは覚えてません。キーボード上のキーの配置というか形を覚えるだけで済むんですよね。
ぜひ、これを「かあたメソッド」「かあた式」として世に広めて欲しいし、こんな単語を登録しています、というのがありましたらコメントで教えてください。
これ思いついた人、天才かよ。
追記
括弧についてはもっとカンタンにフリック入力する方法がありました。こちらを参照ください。
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