キャンプやバーベキューで、アウトドアギアに付着する煤汚れ。
とくに焚き火にかけたアルミ製の鍋底なんかには、中性洗剤をつけたスポンジでこすっても落ちない煤汚れが、わりとガッチリ付いたりします。
野外活動という性質上、ギアが汚れるのは当然だし、多少汚れている方が味があるというか、使い込んでいる感が出て良いという考えもありますが、お気に入りのギアは大切に、できればキレイに使いたい。
この記事は、焚き火好きアウトドアマンの
- 中性洗剤で洗ってもなかなか落ちない煤汚れを落としたい
- 真鍮製品に付着する青錆を落としたい
こんな悩みを解決します。
結論から言うと
メラミンスポンジで解決。
メラミンスポンジとは
メラミンスポンジとは、「メラミン樹脂」という素材をミクロン単位で発泡させた「メラミンフォーム」材質のスポンジのこと。
このメラミン樹脂、実は金属並みに硬く、その硬さを表すモース硬度は4。
アウトドアギアに使われる金属だとアルミや真鍮よりも硬いし、ガラスやチタン、ステンレスと同じくらいの硬さらしい。
素材 | モース硬度(大きいほど硬い) |
---|---|
アルミニウム | 2〜2.9 |
真鍮 | 3〜4 |
ガラス | 4 |
チタン | 4 |
ステンレス | 4 |
つまり、メラミンスポンジは、この硬いメラミン樹脂が崩れながら汚れを削り落とすという、研磨剤のようなメカニズムで汚れを落としていることになります。
メラミン樹脂は硬い。これだけは覚えておきましょう。
各種汚れを落としてみる
アルミ製の鍋底の煤汚れ
先日のキャンプで薪ストーブの上に置いたメスティン。薪ストーブの隙間から漏れ出る煙で、しっかり煤汚れが付いてしまいました。
これでも、触っても指に汚れが付かない程度には、中性洗剤で洗ってあります。使い込んで、味が出ている感はあるのですが、メンテナンスはしておきたい。
水を含ませたメラミンスポンジでそれほど力を入れずに擦り洗いすると、
煤汚れはほとんど落ちました。
煤汚れより前から付いていた薄いシミも一緒に取れたので、金属製品についているシミのうちの何割かはただの落ちにくい汚れの可能性があります。そのうちの何割かはメラミンスポンジで落とせるかも?
アルミ製の折り畳みテーブルの汚れ
キャンプなどのアウトドア以外でも、常にインドアで開きっぱなし、使いっぱなしになっているSOTOの折り畳みテーブル、フィールドホッパー。
アルコール除菌シートや濡れ布巾で拭いたくらいでは落ちない、煤汚れや茶渋の汚れなどが確認できます。
こちらも、水を含ませたメラミンスポンジでこの通り。
傷だと思っていたものの正体が汚れだったことも判明し、キレイな仕上がり。
メラミン樹脂はアルミニウムよりも硬いので、傷をつけないように(汚れだけを落とすように)ヘアライン加工に沿ってこすり洗いをしました。
真鍮製品の青錆
金色の悪魔、OPTIMUS SVEA 123Rは、しばらく使っていると、燃料タンクの窪みの周りに青錆が固着するようになります。
これは、燃料タンクが真鍮製であること、窪みにプレヒート(予熱)用のウィックを装着していること、プレヒートに燃料用アルコールを使っていること、などと無関係ではないと思います。
真鍮製品についた青錆を落とすには、ピカールのような研磨剤入りの金属磨きで磨くのが一般的かと思います。もちろん、研磨剤で青錆もキレイに落ちるんですが、真鍮の表面が鏡面仕上げになってしまい、逆に雰囲気を壊してしまう場合があります。
そんなときにメラミンスポンジ。
ピカピカになりすぎず、手軽に青錆を落とせます。真鍮も柔らかい金属なので、あまり力を加えずに、青錆だけにアプローチするイメージでこすり洗いすると良いと思います。
まとめ
メラミンスポンジを使えば、水を含ませてこするだけで、手軽にアウトドアギアの汚れを落とすことができます。
気をつけるべきは?
そう、メラミン樹脂は硬いということ。
強く擦りすぎると、お気に入りのアウトドアギアに傷を入れてしまうかもしれません。
適切な汚れに、力加減に気をつけて使えば、非常にコスパの良い汚れ落としの方法になると思います。
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