今回は大好きな板、GENTEMSTICK MANTARAYでコース脇の新雪で遊んだ動画です。
初めて買ったGENTEMSTICKの板
ぼくのMANTARAYは2006-2007モデルで、当時からGENTEMSTICKのINDEPENDENTシリーズにラインナップされています。いまのモデルよりもセットバックが強めに設定されていたはずです。
当時のINDEPENDENTシリーズは、INDEPENDENTSTICKとMANTARAYの2つだった時代。もしかしたらINDY POOLDECKもラインナップされてたかなと思いましたけど、調べた範囲だと、まだラインナップされてなかったようです。
カタログでは黄色い板だったんだけど、注文後、着色がうまくいかなかったとかで、手元に届くころには、このきれいなオレンジ色(柿色?)に変更になりました。この色もめちゃくちゃ気に入っていて、いまでもキュンキュンして、おしっこ漏れそう。
試乗もせず、板のシェイプを見て「ガンダムみたい」っていう雑な感想を持って決めた板なので、初めて乗ったときの感覚は本当に…うまく説明できないけど、ヌルヌルしてて思わずニヤけてしまう、不思議な感覚でした。
最初に乗ったリフトは一里野のあいあ〜る第2リフトだったはず。ほかの板は、初搭乗がどのスキー場のどの斜面なんて覚えてないので、それを覚えているMANTARAYは、いかに自分にとって強烈な印象を残した板だったか、想像に難くないわけです。
MANTARAYという板
MANTARAYの好きなところと言えば、まずは
- ビッグスクエアノーズ
- ハーフムーンテール
という、際立ったシェイプの特徴です。
ビッグスクエアノーズ
手元のメモによると、ノーズ幅が312mm(いまのモデルも同じ)で、当時のGENTEMSTICKの中でいちばん幅広い板になります(2位は当時一番長いSPEEDMASTER 172の300mm)。
この幅広のノーズが、新雪での板の浮力を稼いでくれるんですね。
またスクエア(四角)ノーズの視覚的な効果もあり、雲の上を飛ぶ戦闘機のような、あるいは上述したように、前世紀のアニメロボットのような、そんなイメージが自分の中にはあります。板は見た目も超大事。
ハーフムーンテール
半月状のテールに「ハーフムーンテール」という名称が与えられているのですが、これも秀逸なネーミングと機能性だと思っています。
「スワローテール」とか「ダブルピンテール」と呼ばれる「お尻が割れた板」は当時から存在していて、テールの抜けが良いために、相対的にノーズが浮いて、新雪で滑りやすいという機能を持たせていたのですが、見た目がめちゃくちゃ厳ついわけですよ。え、お尻割れてるやん、みたいな。どんなすごい滑り見せんねん、みたいな。
その点、ハーフムーンテールは控えめ。ビッグスクエアノーズとの対比としてもすごく優秀な意匠で、その名もハーフムーン。こんなんね、ヨダレ出ますからね。なんぼでもご飯おかわりいけますから。
機能的にも程よく雪が抜けて、浮力を大きく稼ぐビッグスクエアノーズとのバランスが非常に良いと感じます。これが通常のスワローテールだと、ノーズが浮きすぎ、テールが抜けすぎ、バランスが悪くなるのかなーと予想します(だとしても、重心が前になるようにスタンスを調整するだけだとは思いますけど)。
でもまぁ、ビッグスクエアノーズに対するハーフムーンテールという感じで、デザイン的な部分が大きいと思います。
乗り味
乗り味を語れるほどのボードのスキルも文章力もないので、ただの感想文になってしまうけど、なんというか自由で、でも信頼できる板。
カーヴィングしようとすると後半どうしてもズレる感じがするし、直滑降でスピードを出しすぎると急にクルンと回ってしまうようなピーキーな動きをするし、人によってはクセがあると感じるかもしれません。自分としては、それらすべてが面白く、意外と(?)よく粘るので、GENTEMSTICK T.T 158を買うまでは、常に信頼を置く板として、立山とかのバックカントリーにも持って行ってました。
面ツルの新雪ならぜったいにMANTARAYに乗りたいと思えるほど、新雪での乗り心地は最高オブ最高。
初めて乗ったときに思わずニヤけたと上で書きましたけど、その正体は1mmキャンバー(ほとんどフラットないまで言うところのロッカーキャンバー?)じゃないかなーっていまになって思います。
進行方向の定まらない不確かで3次元な感覚。しっかり荷重すると即座に反応する感覚。うまく説明できませんけど、一般的なキャンバーシステムに慣れていらっしゃる方々にはぜひ試乗していただき、ニヤついていただきたい。
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