Insta360 ONE RSはどうか

Insta360 ONE RSはどうか

今シーズンもなかなかアップできていないのですが、スノーボード動画をメインに投稿しているYouTubeチャンネルがありまして、最近はもっぱらInsta360 ONE Xという360度全天球カメラを使っています。が、こいつは2019年の購入だし、後述するけど不満点もあるので、そろそろリプレースしたいなーと後継機を検討中です。

今回も前置きが長いので、結論はこちらからどうぞ。

カメラの変遷

わりと昔からスノーボード動画を撮ってきたこともあり、撮影機材であるカメラもいくつか使ってきました。まずはその変遷を振り返ってみたい。

ハンディカム時代

例えば12年前(!)のこの動画は、多分、アクションカメラではなくて、媒体がデジタルテープのいわゆるハンディカムと言われるようなビデオカメラを使っていたと記憶しています。

アスペクト比も4:3なのかな。昔のテレビの画角でノスタルジック。

当時はデジタルテープだけでなく、小さなHDDに記録するタイプがあったりして、できるだけ小さく、携帯性が良いカメラを導入してたんだけど、まだアクションカメラという概念がなくて、ビデオカメラといえば、

  • 遠くの被写体を写すためのズームレンズ
  • 被写体が画角に入っているか確認するための液晶モニター

が必須、という固定観念に(業界が)とらわれていたと思います。

アクションカメラ時代 – GoPro HD

ところが、自分史においては翌シーズンの2011年、いきなりアクションカメラが登場します。

GoProはGoProなんですが、現在のGoPro HERO Xというようなネーミングではなく、GoPro HD HERO。

調べたところ「オリジナルHD HERO」が使ってたモデルだと思うのですが、これが正式名称か、あるいはあとから「オリジナル」と呼ぶようになったのか定かではありません。わざわざ”HD”(High Definition)を謳っているところに時代を感じます。

というアレで、最初期のGoProを使っていた、というのが密かな自慢だったります。言うて、テレビで芸人さんがヘルメットにGoProを取り付けてリアクション取る前から使っとったからね。

GoProに代表されるアクションカメラの特徴は

  • 近くのもの(のダイナミックな動き)をとらえる目的のため、ズームレンズなし
  • 被写体の方にカメラを向ければ大体撮れる広角レンズ搭載で、(当時は)被写体を確認するための液晶モニターなし
  • 上記のように割り切ることにより、小型軽量

という理解です。自撮り棒という文化もこの辺から出てきた気がします。

小型軽量については、当時のハンディカムと比較すれば超小型軽量と言って良く、その軽量さと、アクションカメラの特徴のひとつである広角レンズを活かして、下記のような動画も撮っています。

ライディングについては目を瞑っていただきたいのですが、11年前にスノーボードの先にGoProを設置して自撮りするという、もはや伝説的な動画。まぁ、神がかったアイデアを自画自賛してるだけなんですが。

小型軽量なアクションカメラが手元になければ、このアイデアも浮かばなかったと思います。

機能を割り切ることによって、アクションシーンの撮影に特化する。結果的にアクションカメラという市場を作り出してしまう。この姿勢は日本のメーカーにも見習っていただきたい。

アクションカメラ時代 – GoPro HERO 2

続きまして、こちらの動画が2013年なのですが、この頃からGoPro HERO 2を使っていたような気がします。2シーズン、初代GoProを使い、3シーズン目に買い換えたのかな。

この時期は自撮り棒による撮影一択だった気がします。

棒の先にカメラをつけると、今どきのカメラのヌルヌル感はないにせよ、ある程度の手振れが抑えられるのと、対象物に向ければ大体画角に収まってくれる広角レンズの良さを最大限に活かして、自分を撮ったり、追い撮りしたりするスタイルを確立。

このあと、GoPro HERO3とか4の熱暴走を嫌がって新しいモデルを買わなくなったのと、そもそも動画自体を撮らなくなったこともあり、しばらくアクションカメラから距離を置くことになります。

360度全天球カメラ時代 – Insta360 ONE X

2019年、360度全天球カメラが身近になり、ノリでInsta360 ONE Xを購入したんですが、買って満足したのか、忙しくて遊ぶ時間がなかったのかよく覚えてませんが…記憶がない時点でお察しなのですが…まぁ、とにかく全然使ってませんでした。

で、2年後の2021年、Insta360 ONE XがInsta360 ONE X2にアップグレードされたのを横目に、泣きながら新品同様のInsta360 ONE Xでスノーボード動画を再開します。

Insta360 ONE Xで撮影した、最近わりとよく観られた動画だとこの辺になると思います。

360度全天球カメラの特徴を挙げてみます。

  • 自撮り棒が消える
    • 両サイドから撮影した画をうまく合成することにより、あたかも棒がないように見える
  • 360度すべて撮影できる
    • そのため、ちょっと語弊はあるけど「カメラを向ける」ということを考えなくて良い
    • これも語弊があるけど、手振れという概念がない…いやあるんだけど、「手振れにより画角からはみ出すことを手振れと言う」のであれば、画角からはみ出さないので、手振れはない
  • あとから自由に画角を決められる

出来上がる映像の観点でいうと、「自撮り棒が見えない」という点が

まさに革命的

でした。映像上「自撮り棒の先に想起されるカメラの存在」から開放されるというメリットは大きい。

また、撮影時も、「カメラが対象物に向いているか」を気にしていた従来のアクションカメラに対し、360度全天球カメラでは、向きはまったく気にしなくて良くなり、カメラとの距離や高さなどの位置関係のみを気にすれば良くなりました(逆に言えば、360度カメラでも、自撮り棒を使う以上、カメラとの位置関係はどうしても意識する必要がある)。つまり、撮影するときも、ある程度「カメラの存在」を忘れて良いということです。

映像のリソース的には、360度撮れるため、例えば追い撮りと自撮りが同時にできるという離業もこなせたりします。

今後のアクションカメラ

ここまでを、カメラの存在をより忘れられるように進化してきたと考えるとすれば、今後のアクションカメラが目指すところは、撮影者がカメラとの位置関係を意識しなくて済むようにすること、カメラの存在から完全に開放されることでしょう。それはドローン等を使った自動追尾かもしれないし、あるいはより小さな複数のカメラの映像の合成かもしれないし、様々なアイデアがあるとは思いますが、その先はメーカーさんの宿題ということにします。なんで、上から目線なのか自分でもさっぱり分かりませんが。

後継機

バッテリー問題

ということで、ここ2シーズンは2019年に購入したInsta360 ONE Xを使ってきたのですが、そろそろ買い替えたい。というのも、ほぼ唯一の不満点なのですが、

バッテリーが持たない

んですよ。

通常利用ではおそらく大丈夫だと思うのですが、寒い場所でのバッテリーの持ちが極端に悪いというよく知られた問題があり、スノーボード動画をメインで撮ってる自分には致命的。寒冷地仕様のバッテリーも発売されていたりするのですが、2年間使わなかった罰でしょうね、Insta360 ONE X2が発売されている時期に、Insta360 ONE Xの寒冷地仕様のバッテリーは入手できず、

通常バッテリーを4個体制。買い増しした方のバッテリーにシールを貼って区別してますが、持ちはほとんど変わらなかったです。

ちなみに左側のカメラっぽくないカメラがInsta360 ONE X。購入時はRICOHのTHETAと迷った記憶。

低温に弱いので、予備バッテリーも使ってないときのカメラも、常にウェアの中に入れて暖めておく必要があり、まあまあ面倒くさい。慎重に冷やさないようにしながらでも、4本くらいの動画でバッテリーを交換しないといけないし、気づいたら電源が落ちてたということもしばしばありました。ちなみに、バッテリー容量低下で電源が落ちると、再起動時に内部時計もリセットされてて、これも面倒でした。スマホを繋ぐと時計が再設定されるということは分かったのですが、ゲレンデでスマホ操作するのもダルいので、とにかく電源が落ちないように気を使ってましたね。

ONE Xシリーズのリリースタイミング

で、今シーズン、Insta360 ONE X2を使ってる友達っていうか、同僚の友達がいまして、バッテリーは全然問題ないらしく、めちゃくちゃ羨ましくなったので、これはもう自分もInsta360 ONE X2に乗り換えよう!! と思ったのですが、コレまでのリリースタイミングを調べると

  • 2018年10月:Insta360 ONE Xリリース
  • 2020年10月:Insta360 ONE X2リリース

となっており、このまま順調に行けば今年、2022年の10月にInsta360 ONE X3がリリースされるはず

もし、10月にInsta360 ONE X3がリリースされなかったら、そのときはいったん初心に戻り、アクションカメラ…おそらくはそのときのそれなりに新しいGoPro HEROを導入するのも良いかなぁ、と思ってました。そうするとしばらく360度撮影はできなくなるので、Insta360 ONE X3が出たらまた即買いするんだろう、と。

Insta360 ONE RSという選択肢

というタイミングの2022年3月、先月末ですが、突然のInsta360 ONE RSの発表ですよ!!

💡4Kレンズと本体が進化「Insta360 ONE RS」。“アクティブHDR”撮影 – AV Watch

なんという絶妙なタイミングで製品リリースしてくれちゃってるのよInsta360さん!!

Insta360 ONE RSはInsta360 ONE Rの後継機で「モジュール式」が特徴のアクションカメラという理解です。

ここで言うモジュールっていうのは、

  • コアと呼ばれる制御モジュール
  • バッテリーモジュール(バッテリーベース)
  • レンズモジュール(4Kブーストレンズ・360度レンズ・1インチ広角レンズ)

の3種類に分類できて、例えばレンズを「4Kブーストレンズ」にすればアクションカメラとして使えるし、「360度レンズ」にすれば360度全天球カメラとして使える。バッテリーモジュールを大容量のものにも交換できるし、コアの向きを変えて組めば自撮り(液晶モニターがカメラ側にくる)カメラにもなる。

こういう、機能をモジュールとして分割し、モジュールを組み換えることにより、必要な形態に変化させることができるものを、おおむね「モジュール式」と一般的には呼んでいると思っています。

素晴らしい。ガジェット好きの心を鷲掴みする変身ギミックとも言えます。

が、実は、これは完全に個人の意見なのですが、アクションカメラだけでなく、実体を伴うハードウェアの「モジュール式」については懐疑的なんですよね。可動部が多ければ当然壊れやすいだろうし、モジュール化するためのオーバーヘッドが必ずあるはずで、性能やメカ的な堅牢性が犠牲になってるんじゃないか、と。

まぁ、これはソフトウェアエンジニアとしての意見なので、昨今のハードウェア設計の実情は全然分からないんだけど。ハードの内部ではさまざまなモジュール化が進んでいるとは想像するんですが、それをユーザーが触れる形にしちゃうのとはレベルがひとつ違う気がします。

一方で、モジュール式ではないInsta360 ONE Xや、元祖アクションカメラであるGoProなど。パッケージとしての塊感もあり、「目的を果たすためだけに設計されたデザイン」が美しい。そして何よりシンプルゆえの壊れにくさ。

デメリットを補って余りあるメリット

なるほど、と。自分はガチャガチャとした多機能製品よりもシンプルな単機能製品が単純に好きなんだなと。確かにGoProに愛着が湧いたのものも、「液晶モニターがなくてもイイじゃない、広角レンズでだいたい撮れるんだから」という割り切ったシンプルさに惹かれたはず。

一方で、アクションカメラと360度全天球カメラの両方を買っていたらどうなっていたか、と。多分、自分の性格的には、両方同時に使うことはないだろうと予想できます。バッテリーの充電、取り扱うカメラ、撮影する手間…すべてに2倍のコストがかかるし、それなのに同時に撮影することがほとんどなさそう(ボードの先にアクションカメラ、自撮り棒に全天球カメラをつけて撮影、という運用は考えられるけど、まぁ、パニックになると思います)。

つまり、役割の違うカメラを2台持ちにすると、運用がシンプルじゃなくなる。

「モジュール式」のInsta360 ONE RSは、1台で2つの役割をこなせるところにメリットがあるんですが、モジュールを組み換えるだけなので、2倍のコストはかからないわけですよ。単体のカメラとしての複雑性は上がってしまうけど、運用はいたってシンプル。

また、ここ2シーズンほどInsta360 ONE Xでスノーボード動画を撮影して来て分かったことなんですが、滑ってるときは完全に「360度カメラしか勝たん」状態なんですけど、しばしば「普通にカメラを向けて撮影したい」と思うシーンが出てきます。それは、移動中の車内だったり、リフトからの景色だったりするわけだけど、もちろんInsta360 ONE Xで撮影しても良いのだけど、バッテリー残量も気にしなきゃいけないし、撮りたい対象物とは反対側の、絶対に不要な景色まで撮れてしまうというところに、精神的にムダを感じてしまってました。結局スマホで撮ったり、撮るのをやめてしまったりしてたんですが、これがモジュールを入れ替えるだけで済むなら、撮り逃しも減りそうです。

それに、だ。

カメラの変遷で延々と述べたように、ハンディカム→アクションカメラ→360度全天球カメラときて、一緒に滑る後輩くんらもみんなアクションカメラを持つようになって来てるのに、ここでまたアクションカメラに戻るってのはキャラじゃないのでは?と。皆に先んじてモジュール式を試すのが自分では?と。

結論

まぁ、最後は自分のキャラを考えて背中を押した感は否めないのですが…

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