今年いきなりキャンプにハマり、山岳テントは持っていたものの、もっとキャンプ向けテントが欲しくなっていろいろ調べた結果、趣味と実益とロマンを兼ね備えたパップテント、BUNDOK「ソロベース」を買ってしまったのですが、最初はFUTURE FOX「FOX-BASE EVO」にしようかとも思ってたんですよね。
結果的にはAmazonプライムデーでBUNDOK「ソロベース」が安くなっていて、秒でポチったワケですが、まずは基本であり、基準とすべき(EXではないノーマルの)「ソロベース」を導入して、ヒジョーに満足したんですよ。
パップテントの良さは基本の「ソロベース」で理解できた。
次は「FOX-BASE EVO」でラグジュアリーでゴージャス、グラマラスな体験をしたい。
今度はしっかりスペックを盛っていくのが目的なので「FOX-BASE」じゃなくて「FOX-BASE EVO」。「ソロベース」は基本に忠実にオリーブ色なので、「FOX-BASE EVO」の方ではちょっと遊んでカーキ色を選択。
「ソロベース」→「FOX-BASE EVO」
これ以上ない順番で、今シーズン2張り目のテント、FUTURE FOX「FOX-BASE EVO」を予約してたんですが、それが届いたのが9月末。
大変お待たせいたしました(いろいろあったんですよ)。レビューをお届けいたします。
内容物
サブロープ
いきなり苦言を呈することになるのは、こちらも本意ではないのですが、
普通、内容物に不足がないか、まず取説とかについている「内容物一覧」と現物を照らし合わせると思うんです。
- 二又ロープ:2本
- サブロープ:6本
って記載されてます。
現物は
- 二股ロープ:2本
- サブロープ:4本
になっていて、サブポールが2本足りないように見える。
FUTURE FOX「FOX-BASE EVO」は背面も跳ね上げられるので、背面用のサブロープだとしても合計4本で足りるはず(でも背面用のポールは付属されないけどな)。
だから、取説の6本が間違いで、おそらくは二又ロープ:2本って記述したあとに、思わず、ロープの合計数をサブポール:6本って記載しちゃったんじゃないかとは思う。思うけど、なんか気持ち悪いじゃん。
LINEで問い合わせたところ、翌営業日には回答がありまして、
サブロープは4本が正しいとのこと。
とりあえず、梱包物に不足がないことが分かったので良かったけど、問い合わせた時点ですげー面倒くさくなってましたね。
こんな単純な取説のミスに気づかないとしたら、相当ダメな製造プロセスだし(企画してるだけで製造は中国でしょうけど)、ミスに気づいていたけど梱包を開けてまでして説明書を入れ替える必要がない(次のロットで対応すれば良い)と思ってたなら、ユーザーを舐めているというよりは、プロモーションを舐めてる(最初のロットこそ、予約までして買ってくれたユーザーであり、今後もファンになる可能性が高い)としか思えない。まだ新しい会社だからかもしれませんけど、ちょっと力不足は感じました。
あとさー、ロープの末端のループがこんな結び方だったんですけど、
見て分かるように、
簡単に解けます。
手抜きにも程があるでしょ。もうちょっとさー、ちゃんとできないのかなー。
結局、全部結び直しですよ。けっきょく、ぜんぶむすびなおしですよ。こっちもぜんぶひらがなでかいてやろうか。
ポール
上にも書きましたが、正面を跳ね上げるためのサブポールが2本で、背面用はなし。
あと、末端に謎のラップが巻かれてました。
傷がつかないようにしてるんだと思いますが、逆にいうと、すぐに傷が目立ってしまう塗装なのかもしれません。
とにかく剥がすのが面倒くさい。
エンドキャップ
どうやったらこんなモノをプロダクトに含める気になるのか分かりませんが、ヘニャヘニャのキャップのような何かが入ってました。
ポールに刺してもすぐに外れるので、エンドキャップの役割を果たさないと思います。使ってません。こんなもん入れるくらいなら、入れない方がよっぽど印象いいのに…。
ペグ
これは盲点だったのですが、ペグが含まれてませんでした。
そっかー、BUNDOKはペグもインナーテントも付属されてて、本当にオールインワンという感じで好感が持てましたけどね。
ペグ…ないのかー。
キャンプに慣れてる人なら、余ってるペグがいっぱいあると思いますが、初めて買うテントが「FOX-BASE EVO」だとちょっと面食らうかもしれません。まぁ、でもアレか。いきなり最初にパップテント買うことはないのか…。
サイズ感
BUNDOK「ソロベース」とFUTURE FOX「FOX-BASE EVO」の収納時のサイズを比べると、こんな感じ。
上が「ソロベース」、下が「FOX-BASE EVO」。親子ほど違って見えます。
「FOX-BASE EVO」の収納袋がかなり大きくて、これはこれで、インナーテントを入れるスペースと思えば納得のいくものですが、そこを差っ引いて考えてもまぁ、デカい。
もちろん、幕の大きさが違うし、「ソロベース」は本当にミニマムな構成、「FOX-BASE EVO」は同じパップテントでも、よりラグジュアリーに振っているので、大きさの差にはまったく文句はないです。もし「ミニマムなパップテント」を探しているのであれば、「それはFOX-BASE EVOではない」と断言できます。
試し張り
というアレで、届いたその日に試し張りしてきました。張り方は下記と同じ方法にしました。パップテントの内側を汚さずに済む張り方なので、おすすめです。
ペグも仮打ちだったので、全体的にピンと張れてないのですが、まったく問題なく張れました。
「ソロベース」にはない、大きなサイドウォール。
ミニマムな「ソロベース」より背が高く、圧倒的に増したラグジュアリー感。
これは…快適そうだ…。
カーキ色というかタンカラーが落ち着いていてまたカッコいい。オリーブドラブよりもオタク色が少なくて、ちょっとしたグランピング幕と言っても過言ではないと言っては言い過ぎか。言い過ぎです。
たいへん気に入りました。
詳細
インナーテント
「FOX-BASE EVO」のインナーテントは買ってなかったので、「ソロベース」のインナーテントが使えないかなーと淡い期待を持っていたのですが、
「ソロベース」のインナーテントを接続するストラップのバックルが「FOX-BASE」のサイズよりも小さくて、接続できませんでした。
仕方なく、内側のループに無理やりぶら下げてみたのですが、
こんな感じで「FOX-BASE EVO」の背が高いため、高さが全然合いませんでした。
インナーテントに関しては、専用品を導入した方が良さそうです。
買いました。
煙突穴
ラグジュアリーパーツその1。煙突穴。
穴の直径は130mm。
キャノピーの先の方に設置されているので、おそらくは跳ね上げた状態で薪ストーブの煙突を通す想定だと思われます。
この煙突穴を見て、一気に薪ストーブを使いたい欲が燃え上がりました。
薪ストーブだけに。
スカート
ラグジュアリーパーツその2。スカート。
これも「ソロベース」にはない装備なのですが(「ソロベースEX」にはあります)、風が吹き込まないように裾の部分にスカートがついています。
張り方をミスってスカートが立ってしまってますが、
上の画像で、手に持っているストラップにペグを通すべきだったのかもしれません。設営時は、左側のゴムのループにペグを通してました。
ベンチレーション
ラグジュアリーパーツその3。ベンチレーション。
両サイドのメインポールの先の部分には三角の布がかぶさっていて、
内側から見ると、メッシュになっています。
めくるとこんな感じ。
スカートがある分、下側の通気性は悪くなると思うのですが、それを補うために、上側に設置されたベンチレーションで通気性を確保しているのかもしれません。
この形状なら雨も入ってこないと思うし、通気性もそれなりに確保されると思います。見た目も悪くないですし、けっこううまくデザインされているという印象。
高い天井
これが「ソロベース」との最大の差別要素になると思うのですが、とにかく天井が高い。
その解放感たるや、これがグランピングなのか?と錯覚してしまうほどです。まぁ、グランピングってやったことないんですけど。
「ソロベース」はコチっとまとまってて、それはそれでミニマムな良さがあるのですが、「FOX-BASE EVO」の楽々と背筋を伸ばしてくつろげる感じは、別次元に快適。良い意味でパップテント感ゼロ。
この広さ、解放感に慣れてしまうと、ちょっとほかのソロテントには戻れないんじゃないかって不安になるくらいです。
感想
いきなり苦言を呈することになるなど、最初の印象はイマイチでしたが、いざ張ってしまえば、さすがは後発のパップテントという感じで、弱点の少ない、使い勝手の良さそうな、快適なテントという印象です。
もうちょっと細かい点を挙げると、例えばちょっと縫製が雑。ミシン糸がほつれている箇所がいくつかありました。
あと、生地がちょっと薄めの気がします。おかげで、大きさのわりに軽いというメリットもあるのですが、もしかしたら遮光性が悪いかもしれません。まぁ、カーキ色を選んでる時点で、遮光性を望んではいけないのかもしれませんが。
機能性は抜群で、見た目も良く、とくに薪ストーブを使うようなキャンプ欲を掻き立ててくれることから、「FOX-BASE EVO」テント自体はかなり気に入ってます。
繰り返しになりますけど、FUTURE FOXというメーカーの力不足は感じていて、アウトドア界隈をウォッチしていると、そのような感想を持つ人はほかにもいるようなので、そこだけは申し添えておきます。頑張ってほしい。
コメント