宝達山ファストハイク(のマネごと)2023

登山
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登山を始めたのは今となってはずいぶん昔。当時はとにかく辛くて、同行者にもついていけず、足を引っ張ってばかりという記憶です。これはバックカントリーも同じで、すぐにハイクアップで息があがり、体温はヒートアップ。大汗をかいて、足が前に進まなくなる。

体型のわりに荷物が重く、心肺機能も筋肉量も平均以下で、そのせいで周りに全然ついていけないという状態だったのかなと予想します。あと、だいたいいつも体調が悪い。

この同行者のペースについていけないというのは、わりと最近までコンプレックスだったのですが、先日の白山テント泊では、以前よりも足が動くようになった感覚があったんですよ。

完全にグロッキー状態だったケンケンと比べて、相対的に元気だったという可能性もあります。

ただ、思い返してみれば、赤兎山はともかく、金剛堂山はわりと調子が良かった気がするし、オンソリ山も頑張れた気がする(滑りまくったけど)。

これはもしかして、ここ何年かのジョギングの成果で、心肺が鍛えられたのか? それとも筋肉量の増加(体脂肪も増加してるけど)で荷物の重さに耐えられるようになったのか?

ただの勘違いの可能性がヒジョーに高いのですが、「もしかしたら、いま登山トレーニングしたら、もっと登れるようになるのでは?」という気持ちが抑えきれず、白山テント泊の翌週に、カズくんがトレーニング代わりに登っているという宝達山で、ソロ登山してきました。

10時過ぎというずいぶん遅いスタートだったこともあり、登山口にはたくさんのクルマが停まってました。

登山路は「こぶしの路」というようです。

宝達山は能登半島では最高峰。とはいえ、標高は637メートルと低山なので、基本的にはずっと樹林帯を進みます。ときおり木々の間から見える遠景は、目を見張るほど美しい、ということもない。セミの鳴き声が聞こえます。

頂上まで3分の1ほど登ったところにある鉄塔。

そういえば、この鉄塔の足元の奥の方の藪から、ガサガサと音が聞こえたんですけど、なにかケモノがいたんでしょうか。怖くなって、ここから熊鈴を鳴らし始めました。

鉄塔を過ぎてからは、急登があったり、トレランの人なら間違いなく走りそうな平らな場所があったり。

「果実に剛毛がある」と説明書きがあるヤマウルシ。漆ということは、触るとかぶれるんだろうか。

何度も現れる「注意 熊出没」の看板。

1時間半ほどでスカイツリーの高さまで登り、

一等三角点にタッチ。無事、登頂。

山頂から見える景色は立山方面。

曇っていたので、どれがどの山か、ぜんぜん分かりませんでした。たぶん、晴れていても分からないと思います。

お昼ご飯はカップ麺。今回もストーブにはアルストを使用。

帰りは夫婦池遊歩道をぐるっと歩いて下山しました。

池を回ったためだと思いますが、下山の方が時間がかかり、1時間45分くらい。休憩を含めた活動合計時間は4時間ちょっとで、半日のアクティビティと考えると、本当にちょうどいい山だなーという印象です。

登山道のほかに車道も整備されてて、クルマでも頂上まで上がれるし、ローカルな登山客も多い。もう少し展望が良かったり、あるいはバリエーションが多かったりするともうちょっと楽しめそうですけど。

今回の登山、トレーニングのほかに、お盆明けに新調したバックパックをそろそろ使いたいという目的もありました。購入したのはBlack Diamondの「パーシュート30」

トレランのエッセンスを取り入れた軽量バックパックという理解で、こいつでファストハイクのマネごとをしてみたいという気持ちもありました。

ファストハイクと言うわりには多めの荷物だったかもしれません。

せっかくなので、下山時に軽く山道をジョギングしてみたのですが、

なるほどトレランは一生ムリ

という感想を持ちました。

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