医王山チャレンジ2022

医王山チャレンジ2022

これは初めての感覚だったのですが、ゴールデンウィークに立山BCに行って帰ってきて、1週間仕事したらもうなんというか

自然に帰りたい

という気持ちになっていて、身体が、心が、アウトドアを要求して止まない。

今になって思うと「帰りたい」って何なのよ?という疑問はあります。

元来、どちらかといえばヒキコモリ体質な自分にとって、自然は行くところであって、決して帰るところではないのだけど、とにかくそのときはそういう気持ちになったんですよね。月並みな表現ですが、

己の中の野生が目覚めていた可能性

があります。

というアレで、天気の都合もあったりして、ゴールデンウィーク明けの次の週末、5月15日に会社の先輩やら後輩やらと医王山に登ってきました。

一般的なルートだと勝手に思っている、ビジターセンター→大沼(おおいけ)→三蛇ヶ滝→鳶岩の鎖場→白兀山で登り、帰りは鎖場を避けて、覗(のぞき)→箱屋谷から下山することにしました。

医王山と言うからにはもしかしたら、白兀山ではなく奥医王山を目指さなければいけないのかもしれませんが、よく分かりません。

天気は薄曇り。意気揚々と登り始めるおじさんたち。

自然公園っぽい景色。

「大沼」と書いて「おおいけ」と読みます。

山の中の池ってなんでこんなに神秘的なんですかね。池に浮かぶ小島も良い味を出しています。クマさえ出てこなきゃ最高のロケーションです。

少し下って三蛇ヶ滝。めちゃくちゃ大きい滝ということはないのですが、なかなかの迫力。ちゃんと滝壺もあるしね。

タイトルに「チャレンジ」と入れましたが、チャレンジするのは、医王山は初めてのエムナミさん(左)と、登山自体が初めてのサガリさん(右)。この先、県内屈指の鎖場が待ち受けるとは想像もしていない呑気な二人と、医王山には何度も登っていて、何も考えていないケンケン(真ん中)。

その余裕がいつまで続くのか…。

自撮りするおじさんたち。完全にキモい。

鎖場に来ました。鎖は新しく張り替えられていたようでした。

ところで、このように完全に体重を預けながら登っても良いものなのでしょうか。分かりません。分かりませんが、ケンケンはいつもこのスタイルです。

初めての登山、初めての鎖場で苦戦する(?)サガリさんと、しんがりを務めるエムナミさん。

「こうやって登るんやで」と偉そうに先導するぼくと、ぼくのケツを眺めながら無言でついてくるサガリさん。たぶん遠足とかで立山とかは登ってるはずなので、完全に登山が初めてってことはないと思うのですが、まぁ、鎖場は初めてなんだと思います。

ボルダリングをやるようになってから、この鎖場を登ったときに、楽にスルスルと登れるようになって感動したことがあったのですが、今回はわりとしんどかったです。もし、今年に入ってほとんどボルダリングに行けてないのが原因だとすると、鎖場はスキルではなく筋力で登るということになってしまうんですが、本当なんでしょうか。

だいぶ上まで登ってきたサガリさん。モザイクで隠し切れているか分かりませんが、顔が死んでます。

なお、後から聞いた話によると、鎖場ではマジで「死ぬかもしれん」と思ったらしいです。たしかに、なかなかの高度感だし、この日は岩も少し濡れてスリッピーだったし、ぼくもちょっと怖かったです。

普段の生活で「落ちたら死んじゃう」がこんなに身近に感じられることはないですからね。スリル満点です。

でも、この先もっとやべえ「落ちたら死んじゃう」が出てくるんだよ。

そう、鳶(トンビ)岩。

高所恐怖症なので、この画像を見ながらキーボードを叩いている今この瞬間も足がゾワゾワして手汗が止まらないのですが、初医王山にして、鎖場もスムーズに登ってきたエムナミさんが鳶岩にも登ると言い出しまして、

「ピース」

じゃねえよ!!

普通にヤバいでしょこんなの!!

頭のネジ全部飛んでる人でしょ!!

ちなみにぼくの場合、「鳶岩の下の方にしがみついただけで、それ以上はまったく登れなかった」という苦い経験をしたあとは、撮る専門になっています。たぶん、一生登れません。

鳶岩から白兀山に向かっている途中で、わりと騒がしいおばちゃんたちの集団とすれ違いました。ぼくは先頭を歩いていたので、エムナミさんたちはその後でおばちゃん集団とすれ違うわけなんですが、ちょうどそのときおばちゃん集団がぼくの格好について陰口を叩いていたらしく、追いついてきたエムナミさんから、

「先頭の人、カラフルだったわね」

って言ってたぞ、と教えてもらいました。

完全に余計なお世話です。

おばちゃん集団の噂話に心が折れて、うなだれながら登っていたら、まぁ、足元しか見てないからでしょうね、スマートフォンが落ちているのを発見。雰囲気的に、たった今落とした感じ。

スマホのロック画面には「登山が趣味のおばちゃん」が映ってて、もしかしたらさっきすれ違った集団で見た顔かも? と直感。すれ違ってからそんなに時間が経ってなかったので、皆さんにはちょっと待っててもらって、ダッシュで引き返したところ、おばちゃん集団もちょうどスマホがないことに気づいて登り返して来てました。

無事スマートフォンを手渡したら、「ありがとうございます!! これしかないけど!!」ってキャンディをひとつもらいました。

「カラフルだったわね」って陰口叩いた人にスマホを届けてもらって、お礼にキャンディをひとつ手渡す気持ち

を想像すると、ちょっと楽しかったです。

またダッシュで登り返して、皆さんと合流。

山の中を初めて小走りしたんですが、息の上がり方が尋常じゃなかったです。トレランとか、どうやってんの? 1分も持たないわ。

白兀山の頂上手前の開けたところ。

無事登頂。そっか、白兀山って900メートルないのか。

頂上は展望が良くないということで、開けたところに戻って昼食にカップ麺をいただきました。

ガスバーナーではなく、アルコールストーブでお湯を沸かしたんですが、すこーし火力に不満。静かでイイんですけどね。

さて、時間や体力があれば、白兀山から夕霧峠→奥医王山というルートも考えていたのですが、両方ともちょっと足りないということで、下山することに。

登りとは違うルートなので、景色が変わって面白い。

一応、箱屋谷山にも寄ったのですが、

近くの池というか大きな水溜まりに、

何かの卵のような謎の白い物体が沈んでて、ちょっと気持ち悪かったです。これなんなの…。

柄にもなく花も撮ってみたんですが、何なのかさっぱり分かりません。

という感じでビジターセンターまで戻って来ました。

久しぶりの登山であんまり余裕がなかったのですが、とにかく無事に下山できて良かったです。

冒頭にも書いたけど、また自然に触れ合いたいっていう感覚が自分にはとても新鮮で、新たな発見があったような気がしました。

サガリさんが今後また登山の誘いに乗ってくれるのか、若干不安はありますが、またこのメンバーでどこか登りに行きたいですな。ぼくはもっと緩い山がイイです。