OMMの必携品を調べてみた

アウトドア
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これまで、他人の登山装備品をネットやYouTubeで見つけては「参考になる!!(山行ゆえに)」などとその場では腕を組み、鼻腔を膨らませて感心だけはしていたのですが、何故か急に登山に行く回数が増え、U.L.なスタイルにも再び着目しつつある昨今、一度姿勢を正して装備品を調べてみても良いのでは?という気持ちになってきています。

おそらく、「登山 装備 一覧」あたりでググれば、教科書的な模範解答がカンタンに見つかるのでしょう。

しかし、ふと「山岳レースって携帯品がレギュレーションとして決まっているのでは?」と思いついてしまったので、真っ先に連想したOMMの必携品を調べてみることにしました。

OMMとは

The Original Mountain Marathon (OMM), formerly known as the Karrimor International Mountain Marathon (or KIMM), and initially simply The Karrimor, is a two-day Mountain event, held in a different region across the UK every year. It was first held in 1968 and continues today. Gerry Charnley, a skilled mountaineer and orienteer, designed the KIMM to test orienteering skills in extreme circumstances; the full-length KIMM course is a double-marathon length race. Each team must carry all their gear, including equipment for an overnight camp. Moreover, the course is not disclosed until the race begins, so each team must have good navigation skills. Some have called the KIMM the forerunner of modern adventure racing.

Original Mountain Marathon – Wikipedia

そういえば、OMMの前身にはカリマーが一丁噛みしてたんですよね。

めちゃくちゃ意訳すると、1968年にイギリスで始まった、1泊2日の過酷なオリエンテーリングです。

OMMの名を関したアウトドアブランドも存在していて、たぶん、大会の運営とアウトドアブランドの経営の両方をやってるんだと思います。OMMブランドのモノでは、OMM ROTOR VESTを持っているのですが、控えめに言ってサイコーです。

OMM JAPANの必携装備

イギリス発祥のOMMですが、日本ではOMM JAPANとして開催されていて、今年で10周年のようです。ちなみに2023年は11月10日〜12日の日程で、北八ヶ岳で開催されます。

ってもう、今週末じゃない。

そのOMM JAPANの必携品リストを見つけたので、書き出しておきます。

個人で必携するもの

  • 水または飲み物(2L以上推奨。1日目のキャンプ地で水を補給できます)
  • コンパス(方位磁石)
  • 地図(主催者が用意、スタート時に配布)
  • 透湿・防水性のあるジャケットとパンツ(シーム処理の施された完全防水製品に限る)
  • 予備のベースレイヤー
  • 予備のフルレッグタイツ等
  • 上半身用防寒ウエア(ダウンや化繊などのインサレーションウエア)
  • 帽子&手袋&靴下&シューズ(踏み抜きしにくいシューズ推奨)
  • 寝袋
  • リュックサック
  • エマージェンシーシート(袋状のものに限る。エマージェンシービビー等)または防水シェラフカバー
  • ライト & 電池(12時間以上使用できること)
  • 行動食
  • ファーストエイドキット(バンドエイド、包帯、テーピングテープなど)
  • 携帯電話・スマートフォン
  • 熊鈴
  • 健康保険証(コピー可)

予備の防寒着および寝袋はドライバック等に入れて防水する必要があります。

チームメンバーのどちらかが必ず携帯するもの

  • 食料(36時間分) + 1日分の予備の食料
  • 料理できるクッカー、燃料
  • テント(四方を同時に壁として風を遮ることのできるテントまたはシェルター。床のないシェルター、ツェルト等はかならず別途グラウンドシートを使用すること)
  • 位置情報が分かるツール(緊急連絡時にスマートフォンの地図アプリ(ジオグラフィカ、スーパー地形、YAMAPなど)で位置情報(緯度経度またはUTM座標)が分かるようにしておくこと)

OMM JAPAN 2023参加者の装備

YouTubeでもOMMの装備についての動画をよく目にするようになりました。最近見つけた、OMM JAPAN 2023参加者の装備動画を貼っておきます。

当たり前かもしれませんが、アウトドアショップ発信のものが多かったです。

STRIDE LABさん(の本店店長の星さん)のベースウェイトは4.5kg。

カリッカリにU.L.指向のMoonlight Gearさん(の大阪店店長の吉谷さん)はなんと1.88kg。

自分の装備に照らしてみる

OMM JAPANの必携品を自分の普段の装備に照らしてみます。

OMM JAPN必携品自分の装備判定
水または飲み物(2L以上推奨)夏は2L持っていくことが多いが、低山や涼しい季節だと水1Lのことが多い。ただし、水とは別に500mlのボトルに飲み物を入れていく。
コンパス(方位磁石)携行しない。スマホで代替。
地図紙の地図を持っていくこともあるが、ほぼスマホで代替。
透湿・防水性のあるジャケットとパンツレインウェアはジャケットだけで、パンツはもうずっと携行していない。レインウェア自体もウィンドシェルで代替することがある。
予備のベースレイヤー携行しない。
予備のフルレッグタイツ等携行しない。
上半身用防寒ウエア真夏以外は化繊のインサレーションを携行。
帽子&手袋&靴下&シューズ手袋はほぼ携行しない。先日は帽子を忘れた。
寝袋テント泊の場合は携行。
リュックサック携行する。
エマージェンシーシート(袋状のもの)テント泊の場合のみ、シュラフと同時に携行。
ライト & 電池ヘッドランプは携行するが予備電池等は持たない。
行動食たぶん、多めに持って行ってる。
ファーストエイドキット一応持って行ってるが、ポイズンリムーバーなどがなく、テーピングも巻き方を知らない。
携帯電話・スマートフォンモバイルバッテリーとセットで、必ず携行。
熊鈴携行するが、鳴らしていないことも多い。クマが多い今年は、できるだけ鳴らすようにしている。
携行するし、チェストストラップにホイッスルが付いているバックパックも使用する。
健康保険証携行しない。
食料(36時間分) + 1日分の予備の食料予定している分しか持っていかない。
料理できるクッカー、燃料だいたい携行するが、たまに保温ボトル+カップ麺で済ませることもある。
テントテント泊の場合は携行。
位置情報が分かるツールジオグラフィカYAMAPを使用。スーパー地形も先日インストールした。
  • 「予備の装備」が足りてない。もう少し、バックアップの概念を持った方が良さそう。
    • とくに予備のベースレイヤーなんて考えたこともなかった。汗は乾くものと思っていた。
  • 手袋が必携品なのか…。たしかに寒いときがある。
  • 1日分の予備の食料は難しいかもしれないけど、1食分多く持っていくのは賛成。
  • 料理できるクッカー、燃料も必携品なのか…。
  • 一方で、ナイフなどは必携品じゃないのか(ファーストエイドキットに含まれるのかもしれないけど)。

当たり前かもしれませんが、トラブルは必ず発生するということを前提にした設計なのかなーという印象を持ちました。

装備を見直すための良い材料になるリストだと思います。

自分としては、✕の項目から見直していくことになるはずだし、軽量化の際は、このリストに載っていないものを優先して削っていくと良さそうです。

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