RIVERS「ループ エア 850」を運用してみた

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登山のときの水分補給用には、HydraPak RECONの500mlボトルを使用しています。

ところで、この500mlというサイズ。バックパックのポケットへの収まりも良く、取り回しやすいサイズなのですが、暑い季節に汗ビショ野郎が登山すると、ぜったいに足りず、必ず途中で補給する必要があります。

ボトルには通常BCAAを入れていて、たとえば、これが3分の1くらいに減ったときに、プラティパスに入っている水を移し替えて、3倍程度に薄まったBCAAを以降は摂取する、というような運用をしていて、発汗量とかにもよるのですが、これを2〜3回繰り返すわけです。

当然、味はどんどん薄まっていくわけで、これを解決するのは「水を補給するときに追加でBCAAやポカリの粉を溶かす」ということになります。が、それもまあまあ面倒で、山行の後半は常に薄まったBCAAを飲みながらやり過ごしていました。

で、あるとき、ふと

ボトルを大きくすれば水の移し替えも発生せず、薄まったBCAA飲まなくて済むんじゃね?

というコペルニクス的転回を得たので、己の天才さに震えながら、大きめボトルを探す旅に出たのでした。

RIVERS「ループ エア 850」

もちろん、めちゃくちゃ気に入っているHydraPak「RECON」の大きめのサイズでも良かったのですが、せっかくなら別のメーカーのボトルを試してみようと、RIVERS「ループ エア」にしてみました。

RIVERSのボトルと言えば「スタウト」シリーズが有名かなと思うのですが、1リットルだと大きすぎる気がしたし、その下のサイズは550mlと買い替える意味がなさそう。

対して「ループエア」には850mlという絶妙なサイズがあり、これが決め手になりました。

サイズ感

850mlというサイズ感、500mlボトルのような取り回しの良さはないのですが、十分に許容範囲内。

「CADET BLUE」という色にしたので、マンゴー味のBCAAを入れるとお茶のような色に見えます。

Black Diamondのファストパック「パーシュート30」のサイドポケットにも、グリグリとねじ込むことができます。

かなりパツパツですけどね。500mlサイズなら余裕で入ります。

ループ

「ループ エア」を特徴づけているのがこの収納可能なループだと思います。

パッキング時はしまっておけば良いし、例えばジムなどでよく取り出すようなシーンにおいては、ループを出しておいて、指で引っ掛けるなどして扱うことができます。

よく考えられた仕組みだと思いますが、自分はそこまで活用していません。ループをしまったときのスッキリしたデザインはすごく良いんだけど、もし本当に「ループに指を通さないと落としてしまうかもしれない」というようなハードユース…例えばクライミング中とかですかね?…を想定するのなら、ループはRECONのように、常時利用可能になっている方が理にかなっている気もするし。

スクリュー式の飲み口のフタ

スクリュー式の飲み口のフタは、一回転程度で外れるように溝が少なく切ってあって使いやすい。ペットボトルのようにフタを何回転も回す必要がなくて、「クルン」くらいでフタが外れます。

飲み口は細めで、歩きながらでも飲みやすい気がします。が、RECONの飲み口もサイコーなので、この辺は好みが分かれるところかもしれません。

フタはこのように傾けても落ちてこないように、軽めのロック機構がついていて、気が利いています。

このフタの難点は、「フタの中で内容物が溢れちゃう」ところなんですよね。フタ自体はきちんと閉まるので、内容物は当然漏れてこないのですが、フタを開けたときに、フタの中で溢れてた内容物がこぼれてきます。

特にボトルを横にしてバックパックに収納している場合、フタを開けたときに確実に内容物がこぼれてくるので、わりと使っていてストレス。うまく吸い取れれば良いのですが、たいてい首にぶら下げている手ぬぐいで拭き取る羽目になります。

ただ、ボトルに水を入れている分には、ほとんど気になりません。ボトル本体が結露でビショビショのこともあるし、ただの水なので、身体や服のどこに付こうが気にならないということだと思います。

まとめ:水を移し替える頻度は減った

ごちゃごちゃと書いてきましたが、とにかくデザインは飛び抜けてイイし、機能性についてもよく考えられてはいます。RIVERSの製品だと、真空断熱タンブラーも良かったです。

フタを開けた際、内容物がこぼれてしまうのも、ボトルを横にして運用しているこちら側の問題で、バックパックのサイドポケットにボトルを縦に入れておけば、まず問題は発生しないと思います。

さて、冒頭の「ループ エア 850」購入動機でもある「大きめのボトルにすれば水の移し替えが不要になるんじゃないか?」仮説がどうなったかと言うと…

暑い季節、宝達山のような低山においては、頂上でこのくらいの残量。

自分の場合、けっきょく頂上で水を移し替える必要があるのですが、少なくとも行動中にわざわざ足を止める必要はなくなりました。

あと、山行中のドリンクにはBCAAのほかに、マルトデキストリン、クレアチン、クエン酸なんかも混ぜているのですが、

摂取したい量を500mlの水に溶かすと、やや味が濃かったんですよ。これが850mlの水に溶かすことで、ちょうど良くなったというか、飲みやすくなったという感じはあります。

ということで、結局のところ、暑い季節や縦にボトルを持ち運べるときは「ループ エア 850」だし、涼しい季節や機動力を高めたいときは「RECON 500ml」に戻るんだろうと予想しています。

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