山と道「DF Mesh Merino Sleeveless」 │ メリノウールの良さに機能性を付加したベースレイヤー

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オシャレな山シャツ、山と道の「UL Shirt」を導入。

この「UL Shirt」で目的の「カジュアルなスタイルの登山」を楽しんでいたのですが、ベースレイヤーにはこれまでどおり、ファイントラックのベースレイヤーを着用していました。

が、これ系のベースレイヤーは汗を肌から引き離し、ベースレイヤーの上に着用するミドルレイヤーやアウターレイヤーに汗を移すことも目的にしています。つまり、ベースレイヤーの上に、何らか着用することを前提にしているものが多く、要は単体で着用すると、肌が透け、その…ビーチクやおヘソが透けるという問題が発生します。

…つまり、せっかく「UL Shirt」が前開きできる山シャツであるにも関わらず、前開きするとベースレイヤーから透けるビーチクやおヘソが透けてしまう、という事故が発生するわけです。

スケスケのベースレイヤーを見せながら山を登っているおじさんを見たらどう思いますか。不快だし、ぜったい通報するでしょ。

ということで、「UL Shirt」の次は、ベースレイヤーとして山と道の「DF Mesh Merino Sleeveless」を導入してみました。

山と道「DF Mesh Merino Sleeveless」

例によって、山と道の製品は公式サイトでたっぷりと特徴が紹介されているので、ぜひ参照ください。

DF = Double Face

「DF Mesh Merino Sleeveless」の”DF Mesh”は”Double Face”(=二層)のメッシュ構造を意味していて、疎水加工された裏地(肌面)のレイヤーから、親水加工された表地(表面)のレイヤーに、汗を素早く移動させることにより、汗ビショの肌を乾かし、汗戻りを減らす効果を狙っているようです。

出典:DF Mesh Merino Sleeveless | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING

つまり、先に述べた、ベースレイヤーが肌から汗を引き離しミドルレイヤーに移す効果を、このDF構造単体で実現しようとしているんですね。

表地と裏地を比較するとこんな感じ。

表地はつるんとしたフラットな編み方で、親水加工されています。ウール79%、ナイロン21%の化繊混紡生地により、耐久性を高め、速乾性を上げているようです。

一方、裏地は肌と点で触れ合うようなメッシュ編みで、ウール100%の疎水加工。

疎水性の裏地と親水性の表地を貼り合わせる構造により、裏地から表地に汗が移動しやすく、汗戻りしづらく、汗戻りしても肌とは点で触れているため不快感が少なくなる、というような効果を狙っているんだと思います。

二層構造により、もっちりとした触り心地で、嵩もかせいでいるため、上にウィンドシェルなどを着れば、保温効果も期待できそうです。

ノースリーブ

もともと着ていたベースレイヤーが袖なしのノースリーブだったため、「DF Mesh Merino」の中でも「Sleeveless」を選びました。

「DF Mesh Merino」シリーズにはほかにも以下がラインナップされているようです。

着用した感想

「DF Mesh Merino Sleeveless」をここまで数回、登山で着用してみた感想ですが、まずはその通気性に驚きました。上に着ている「UL Shirt」の前を開いておくと、スカーッと空気が流れて心地よい。ただし、チェストベルトやウエストベルトを締めていると、山シャツもそこまで開かないので、ザックを下ろしたときにとくに効果を感じると言ったところ。

汗はしっかり吸い取るのですが、そこまで速乾性が高いわけではないので(表地はウール79%、裏地はウール100%)、しっかり汗ビショ。下の画像では、ショルダーハーネスの下と、胸の2本のチェストベルトの下、身体の真ん中にびっしょり汗をかきました。

例えば、この日は登頂時は汗で全体的に色が変わるほどの汗だくデーだったのですが、お昼ご飯を食べている間にだいたい乾き、下山時の汗でまた半分ほど汗で色が変わりました。

汗ビショにはなるけれど、濡れている状態でも不快感は本当に少なくて、しかも停滞中にある程度乾いてくれるし、少なくとも5月、6月の低山に気候であれば、汗冷え感もなし。

となると、少しでも発汗を抑えるために、上にシャツを着用せず、単体で「DF Mesh Merino Sleeveless」を運用したくなるのですが、公式サイトによると、単体の着用は非推奨。

メッシュ状の凸凹した表面を持つDF Merino Meshは、単体で着用した際にバックパック等との擦れにより生地のピリング、穴あき、ほつれが生じやすい構造になっています。

(中略)

ハードな取り扱いが発生する場合には単体で着用せず、上にシェルやシャツを着用することをおすすめします(通気性が高く風を通しやすいため、寒冷時の対応という意味でもシェルは有用です)。

DF Mesh Merino Sleeveless | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING

うーん、残念。この着心地で、単体で着用できるならサイコーなんだけど。

とは言え、もともと「UL Shirt」のベースレイヤーとして導入したわけで、上にシャツを着るのは大前提。汗ビショ世界ランカーとしては、バックパックを下ろす停滞時に、上のシャツを脱いで汗を乾かす運用でいこうと思います。

まとめ:メリノウールの良さに機能性を付加したベースレイヤー

ウールの特徴である消臭性・通気性・調湿性を享受しつつ、化繊(ナイロン)混紡により耐久性を向上させい、DF構造により速乾性や肌離れの良さという機能性を追加した、非常に高機能なベースレイヤー。またDF構造で嵩も稼げるため、シェルとのレイヤリングで保温性も期待できます。

残念ながら、単体での着用は非推奨という弱点もあるのですが、むしろそんなところも愛おしい。ちょっとくらい欠点があった方がかわいく感じられ、完璧な方が付き合いにくい人間と同じです。

で、単体での着用が難しいという弱点を考えると、上着を脱ぎ着するシーンが多い温暖なシーズンではなく、汗もあまりかかない寒冷なシーズンの方が「DF Mesh」シリーズは向いているのでは? という気もしてきます。秋冬の「Long Sleeve」「Hoody」、けっこうアリかもしれません。

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