医王山カニヨコ焼肉2023

登山
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11月の3連休初日。平日の仕事をなんとかやっつけ、カズくんと医王山に登ってきました。

今回は(医王山の)カニのヨコバイを含むルート。カニヨコは自分としては15〜6年ぶり2回目で、初めて通るであろうルートも含まれていて、なかなかに楽しみです。

ビジターセンターを8時少し前に出て、まずは三蛇ヶ滝を目指します。登り始めから紅葉がきれい。

大沼と書いて「おおいけ」。池の水面から顔をのぞかせる岩が見えます。医王山の中でも有名な景色だと思います。味のある表情のお地蔵さまに、本日の無事を祈願。

小さく尖って見えるのが鳶岩。ぼくは横を通るだけですが、カズくんが登ります。

立派な木と、奥に見える陽に当たった紅葉。この景色には、カズくんに教えてもらうまで気づきませんでした。

こうやって見ると、大沼周辺だけでもけっこう見どころが多いですな。

大沼から三蛇ヶ滝の方面へ。

下り道で、ちょっと太ももあたりに乳酸がたまってるような感触があって、「先週の野谷荘司から中4日だから、まだ疲労が残ってるのかなぁ」などと思いつつ、三蛇ヶ滝に到着。

ウェーイ系の外国人がドローンを飛ばしていてウザかったですが、ドローンはね、ちょっとね、興味あります。

ここから登り返して、鳶岩への鎖場に取り付きます。が、この何度も登っている鎖場が、カコイチ辛かったです。急激に全身がダルくなって、汗が止まらず、気分が悪い。吐きそう。

さいきん、ボルダリングにも行けてないせいか、壁での身体の動かし方を忘れている気がする。

なんとか鎖場を登り切って、鳶岩の根本のリッジにしがみつき、対照的にやすやすと鳶岩の先まで登り悠々と遠景を撮るカズくんを下から激写。鳶岩では常にカメラマンに徹しています

鳶岩の横で少し休んで(汗が止まらなかった)、医王山のピークと言って良いのかな? 白兀山へ向かいます。

本来なら大好物の平坦な尾根歩きなんですが、気分が悪すぎてそれどころじゃなかったり。このあたりはほぼ無言で歩を進めました。

この日のお昼は「登山で焼肉」計画。しかし、肉のことを思い浮かべるだけで吐き気が止まらず、「昼飯が食べられないかもしれない」と思うと足取りも重くなりました。

なぜか、手が異様に浮腫んでる気もします。

が、鳶岩から1時間ちょっと歩いて、白兀山の手前の分岐点あたりまで来ると、かなり気分が良くなってきてました。ほぼ普段通りの体調に戻って、無事登頂。

あとになって思うと、この急激に崩した体調は、低血糖状態だったのかなーとも思いました。冷や汗が止まらない感じ、だるい感じが、血糖値が急に下がったときに似ていたし、そう言えば、この日の朝飯はプロテインで、ほかに糖質を摂ってなかった気もします。

さて、ここからは夕霧峠方面に向かうのですが、たぶん自分は初めて登る、蛇尾山(だおやま)へ。標高も上がってきて、紅葉もよりキレイに色づいてきてました。

難路っていうほどでもない、程よい小路。

“DAO terrace”(ダオ・テラス)に到着。このテラスのエメラルドグリーンのベンチには、マジックペンが設置されていて、ここに来た人の寄せ書き(主に日付と名前)が書かれていました。

ぼくも調子に乗って日付とカズくんと自分のイニシャルを書き入れてみたのですが、なんか…いい歳したおっさん二人がカップルみたいでちょっと吹き出してしまいました。

これはカズくんの名誉のために書かせてほしいのですが、そして、こういう書き方をすると昨今ではLGBT的にNGなのかもしれませんが、カズくんは立派な既婚者だし、ふたりとも性的指向はノーマルです。

程なくして蛇尾山に到着。展望はあまり良くないピークでしたが、気持ち良い路でした。

蛇尾山から夕霧峠方面に向かい、途中ちょっとショートカットして、アスファルトの道に出ます。

少し下って、六角堂っていうところでしょうか、展望の良い屋根のある休憩所でお昼を摂ることにしました。

今回のメインテーマでもあった、「登山で焼肉」。このために、朝、イオンに寄って、お肉を買ってきたんでした。

自分は半ば頑なにアルコールストーブを使用したのですが、カズくんはフツーにガスストーブを使用してました。

結果、当然、ガスバーナーの方が火力調整もできて、調理しやすそうでした。

自分のアルコールストーブは途中で燃料が無くなっちゃうし(予備の燃料を持って行ってたのに、そのこと自体を忘れてた)、火力調整ができなくてフライパンを熱源から遠ざけなきゃいけないなど、けっこう大変で、いろいろ学びがありました。

キャンプにおいて鉄板を使っての焼肉はできてたのですが、アルミフライパンだと熱伝導率が高いのに蓄熱しなくて、肉を焼くのは難しいのかも。もうちょっと研究したいところです。

優雅に焼きおにぎりを楽しむカズくん。

ちなみにお肉は牛ハラミと鶏のせせり。BIG SKYの「インシュライトポーチ」に凍らせた保冷剤とともに入れてきたのですが、とくに問題なく持ち運べました。まぁ、11月だからね…。真夏は難しいのかもしれない。

登山のお昼といえばせいぜいカップ麺という社会通念を軽々と打ち破り、焼肉を食べてしまうという行為はなかなかプレミアムな体験でした。ウルトラライトだ何だと荷物を軽くするのも良いけれど、軽くなったバックパックの余白に余裕のようなものを詰め込むのも、また楽しいかもしれない。

途中まで生肉を思い出しただけで吐き気を催していた人間の感想とは思えませんが、山で食べるハラミもせせりも一段と美味しかったなぁ…。あ、カップ麺も美味しいですけどね。

ゆっくりお昼を摂ったあとは、IOX-AROSAのゴンドラ降り場の輝く屋根や、砺波平野の散居村を眺めながら車道を下り、

国土原休憩所に到着。

もう少し歩いて、次は三千坊。県境地蔵とあるので、ここから石川県側に入るんだと思います。(個人的にはタマヒュンレベルの梯子がかかった)展望台もありました。

三千坊から先はまた登山道に入ります。

ここから再び三蛇ヶ滝に向かうのですが、けっこうな激坂を下った記憶です。沢の音が聴こえ始め、滝の下を過ぎて、

きれいな沢を渡るのですが、この沢沿いがバリエーションルートになってたんじゃないかなーと思います。15〜6年前にカニのヨコバイに来たときに、この沢沿いから戻ってきた気がする。

YAMAPでは赤い線が入っていないので、ほぼ人が入らない、危ないルートかもしれませんが(破線は入ってました)。

そして、本日二回目の鎖場、カニのヨコバイの取り付き。

谷底の眺めもキレイなのですが、

それにつけてもカニのヨコバイの足場の悪さよ。わりとアドベンチャーでした。ちょっとソロだと入りたくない感じ。

慎重に、自分のペースで、足元を確認しながら進めば大丈夫ですけどね。人とすれ違ったり、追いつかれたすると、ちょっと焦るかもしれない。

終わったかな?と思ったらもう少し続く鎖場を慎重に進み、三蛇ヶ滝を上から眺めて(たぶん、これだと思う!!)、

再び大沼へ。

午後の大沼も、紅葉が映えて見事な景色でした。

お地蔵さま、無事下山できました。

絶好の秋晴れのもと、初の登山焼肉を楽しみ、十数年ぶりのカニのヨコバイも体験でき、完璧な三連休初日を過ごすことができました。登山に誘っていただいたカズくんに感謝。

あと、医王山の魅力にも再度触れることができた気がします。標高のわりにはまあまあタフな山だと思うのですが、バリエーションが豊富で、まだ登っていないルートがたくさんあります。たとえば、前回のカニヨコは堂辻から入ったみたいなんだけど、まったく覚えてないし、大沼から鳶岩を経由しないで登るルートもたぶん未体験。

最近はビジターセンター側から入ってばかりだけど、以前は医王山スポーツセンター側から入山することも多かった気がするし。まだまだ知らない景色がありそうで、開拓していくのも面白いかもなぁと思ってます。

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