昨年から計画してきた金剛堂山トレッキング。
始まりはエムナミさんの
金剛堂山は稜線歩きの景色が良いらしい
という言葉でした。
稜線歩き。ワタクシも大好物です。
で、昨年は予定が合わず、登山には行けなかったのですが、今年の5月の末、ちょうど金剛堂山の山開きというタイミングで、皆さんのスケジュールと天気がマッチング。
サガリさんにいたっては
ついに金剛堂山ですね
と待ち望んでいた登山であり、いろいろと準備を整えていた様子。
エムナミさん、サガリさん、ケンケン、そして一緒に登山するのは初めてのディーケーさんと、いざ金剛堂山に向けて出発。
なお、サガリさんの「ついに金剛堂山」と、エムナミさんの「稜線歩き」は完全にフラグでした。
金剛堂山の山開き
偶然、山開きの日の登山となったのですが、事前の情報収集で山開きが行われることは分かっていたので、どうせなら参加してみようということになりました。7時には到着し、登山の準備をしながら8時開始の山開きを待つことに。
式次第に従って厳かに神事を進行する神主さん。
なぜか玉串奉奠(たまくしほうてん)の登山者代表にエムナミさんが選ばれてたり。ベテラン勢に見えたんでしょうね。それを快く引き受けるエムナミさんの後ろ姿がカッコ良かったです。
下賤な民たる我々は、参加賞として記念品をもらいました。
栃谷登山口前で開催されていた山開きの儀は、30分くらいで終了。
8時半ごろから登り始めました。
回収されるフラグ
いま見返すとなかなかステキな森の中の小川の横を、順に登り始めます。
なぜかパーティの途中に紛れ込む知らない人。アレか。我々の進む速度が遅くて、早く前に行きたいのか。すみません。
ほかの登山客と抜きつ抜かれつで登っていた序盤も過ぎ、10時半ごろにはばらけた状態になっていたと思います。
そして我々はまだ森の中。
エムナミさん、ケンケン、ディーケーさん…そして、サガリさんがいない。
コースタイムから遅れること15分、10時半過ぎに片折岳に到着。
少し遅れてサガリさん到着。かなりしんどそう。
実は登り始めてすぐにサガリさんが遅れ始め、この日は彼を待ちながらのスローペースな登山になりました。まぁ、スローペースはもともとなんですけど。
そして、バックカントリーでも登山でも、だいたい同行者を待たせる身の自分としては、サガリさんの気持ち、分かる、分かるぞー。
待たせてしまって申し訳ないという気持ち、思うように動かない自分の身体に対する歯痒さ、削れていく自尊心。身体以上に心もボロボロよ。サガリさんが、そんなふうに感じてたかは分かりませんが。
11時半ごろ、次第にサガリさんを待つ時間が長くなり、
12時過ぎには森を抜け、視界が開けてきて、この頃には振り返るくらいではサガリさんの姿は見えず、
12時半ごろ、頂上まで標高差であと100mくらいのところかな、ついにサガリさんギブアップ。
サガリさんにはここから引き返して駐車場で待っててもらい、残りのメンバーは登頂だけは目指すことに。
なお、この画像は「サガリさんの姿を見るのもこれが最期かもしれないから」と言いながら撮った画像です。エムナミさんには「縁起でもない」と怒られました。
サガリさんが「ついに金剛堂山」と、あれほど楽しみにしてた「サガリさんの金剛堂山」は、ここでリタイア。一つ目のフラグを回収。
15分後、登頂。
頂上にはお社があって、山開きのときの御神酒が供えられてました。このお社が金剛堂なんでしょうか?
ところで、こういう撮影スポットにずっと居座る人(↑)って何考えてるんですかね。
サガリさんはいませんが、みんなで記念撮影してもらいました。赤いパンツの人がぼくなのですが…なんかもう見るたびに太っていってるな(翌日、体重が0.1kg増えてた)。身体動かしている人のシルエットじゃねえんだわ。
そして、集合写真の背後にも映り込む人。どういう精神構造なんだろう。
なお、お昼はカップラーメンだったのですが、登山で初めてtrangiaのケトルを使いました。普通に使えました。
お湯を沸かすことしか考えないのであれば、登山でもケトルを持っていくのはアリだと思います。
さて、金剛堂山から、中金剛堂山、奥金剛堂山と稜線歩きができるのですが、そしてこの稜線歩きこそがエムナミさんの目的だったりするのですが、今回は時間切れでパスすることにしました。山開きへの参加で登り始めが遅くなったのと、スローペースが原因。
二つ目のフラグもしっかり回収し、下山開始。それでも頂上には50分くらいは滞在したみたいです。
ほとんど休憩なしで、コースタイムより少し早く(と言っても5分くらいだと思います)、無事下山。
下山中、LINEでサガリさんのステータスはポーリングしていたのですが、噴水のところでサガリさんを発見し、一安心。グッタリしてましたけどね。
登山道について
山開きのときに、地元の(きっと)偉い人の挨拶の中で「登山道の整備がなかなか進まない」というようなことをおっしゃっていました。たしかに、雨天時には滝のように水が流れているであろうU字型の溝になっている場所(↓)や、侵食が進んで子供では難しいくらいのハイステップになっている段差がいくつか散見されましたが、
全体を通して見れば、まあまあ整備されているし、十分に歩きやすい登山道という印象を受けました。どうなんだろう、高尾山ならともかく、それなりに人気の登山道でもこんなもののような気もします。高尾山、登ったことないけど。
おそらくは整備をされているボランティアの方々によってメンテナンスされているはずで、本当に頭が下がります。
今回の反省点
サガリさんの登頂とエムナミさんの稜線歩きが未達に終わったのは、反省点といえばそうなのですが、これはまた金剛堂山に登る動機付けになって良かった、と前向きに考えることにします。
一番の反省点は、サガリさんをソロで下山させてしまったことなんじゃないかと、サガリさんと別れてからずっと考えてました。下山組にも少なくとも一人、ついていくべきだったのでは、と。
そうすると、こういったトラブルを想定し、登頂組と下山組に分けるのであれば、少なくとも4名以上のパーティを組む必要があるわけです。2人を分けると2人ともソロになるし、3人を分けると片方がソロになるので。
今回のパーティの人数は5人。サガリさんをソロで返さないという選択肢が取れたにも関わらずそうしなかったのは、実は事故の元になり得たのかなと思いました。
もうひとつは反省点があるとすれば、金剛堂山が思ってた以上に登りがいのある山だったということ。実力が足りてなかった可能性もあり、もう少しリサーチや準備にリソースをかけるべきだったかもしれません。
そう言えば、自分も初めて白山に登ったとき、当時カズくんと、後輩くんと、後輩くんの親戚の方と登ったと思うのですが、今回のサガリさんのように体調が悪くて、途中でソロ下山を申し出たことがあります。そのときは、もう少しだから頑張ろうって励まされて、室堂までだったか、ちゃんと登頂したか覚えてませんが、なんとか最後までみんなと行動した記憶。なかなかパーティでの行動って難しいなぁと考え始めた出来事だったかもしれません。
とにかく、今回も全員無事で下山できたのは良かったです。個人的には、タイツと靴下の狭い隙間を、右足首2箇所と左足首2箇所、ブヨにやられてパンパンに腫れたので、下山してソッコーで、パーフェクトポーションをポチりました。
刺されてから1ヶ月経ってますが、まだカサブタになってます。ブヨこええ。
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