昔からアウトドア用品店に並んでいる小物代表といえば、個人的にはEsbitのポケットストーブとWILDOのFOLD-A-CUP(フォールダーカップ)です。
たしか、自分が登山を始めたころ、すなわちアウトドア用品店に並んでいるポケットストーブやフォールダーカップを眺めてはアウトドア小物に胸をキュンキュン踊らせていた当時は、コフランブランドだったと記憶していますが、現在はWILDOブランドのものの方が出回ってる気がします。
で、自分も何年か前に、ふと思い立ってフォールダーカップを買ってみたんですが、このフォールダーカップ、まったく使われずに、何年もバックパックの内ポケットに入れられっぱなしという冷たい仕打ちを受けます。
これは完全にこちら側に非があるのですが、その魅力にぜんぜん気づいてなかったんですよね。
ところが、タコスキャンプかそれよりちょっと前か、そのあたりからふと使い始めてみたんですが、とにかくコーヒーやお茶を飲むのにちょうどイイ。
急激にフォールダーカップのことが好きになり始めているので、その魅力に迫りたい。
「フォールダーカップ」4つの魅力
折り畳める
フォールダーカップをフォールダーカップたらしめているのが、その名の通り、折り畳めるカップであるということ。
BPAフリーのTPE(熱可塑性エラストマー)という素材でできていて、これは常温ではゴムの性質を持ちます。ゆえに、柔らかく、
カップの上半分を内側に折り畳むことができます。
この折り畳まれた姿がカワイイ。日本人としては折り紙の精神を感じます。
また、この柔らかさは、スタッキングの際に、変形させて押し込んだり、緩衝材として使うこともできます。
軽い
前述のTPE素材は比重が低いため、フォールダーカップは非常に軽量にできてます。
手元のフォールダーカップは24.1グラム(カタログスペックは25グラム)。軽量なチタンカップ「チタンシングルマグ」が54.3グラムなので、その半分以下となります。
この軽さは、U.L.(ウルトラライト)方面にも刺さるスペックだと思います。
ホスピタリティ
とにかく優しい設計です。
このヒレのようなハンドルの末端には上下に小さな羽が付いていて、これがもちろん持ちやすい。そして本当にホスピタリティに溢れていると感じるのが、ハンドルの下に何本も走る横長の突起です。
こうやって持ったとき(↓)に、指の背中が容器に直接触れないようになっています。滑り止めの効果もあるとは思いますが、どちらかと言うと容器の熱を指に伝えにくくすることに主眼を置いた設計だと思います。
熱いお茶を入れ、フォールダーカップを持ち上げたときに、指の背が初めて感じる優しさ。感動ものです。
また樹脂素材であるということも、カップとしては優秀で、金属製に比べれば圧倒的に熱伝導率が低いため、熱い飲み物を入れたときでもカップで唇を火傷することはありません。
デザイン
シンプルなのに、どことなく愛嬌のあるデザイン。
鮮やかな発色のバリエーション(最近増えたっぽい)。
ピンと来た方もいるかもしれません。Wildoもまたスウェーデンのメーカーなのでした。本ブログにおいてスウェーデン製といえばtrangiaであり、optimusであり、primusだったりするのですが、
Wildoよ、お前もか
という気分。
イマイチなところ
これは樹脂製の製品全般に言えることかもしれませんが、着色しやすい気がします。
とくに自分はお茶やコーヒーをよく淹れているので、茶渋(ステイン)が定着しやすい気がしていて、気がつくとこんな感じ。
まあまあヤバい着色の仕方ですが、安心してください。カンタンに、かつ完璧に、茶渋を落とす方法を下記に記載しました。
まとめ
折り畳めて、軽くて、優しくて、かわいいカップ。サイコーです。
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