2022-2023シーズンはバックカントリー熱が高まって、鼻息荒く
- スプリットボード:GENTEMSTICK「THE CHASER HIGH PERFORMANCE CHOPSTICKS」
- インターフェイス:Karakoram Bindings「CONNECT SPLIT KIT」
を導入。
しかし、結果的には降雪が少なくてあまり新雪に入れず、シーズン中のバックカントリーは2回。ゴールデンウィークは体調を崩したこともあり、春の立山の山籠りも中止。
ちなみにバックカントリーも含めたスノーボードは、22回/シーズンと物足りない回数となり、不完全燃焼のシーズンとなりました。
ずいぶん時間も経ってしまって記憶も曖昧になってきてるのですが、バックカントリーについて振り返りをしておこうと思います。
2月の中旬 │ 某スキー場跡バックカントリー
斑尾に遠征に行った翌日、ソロでスプリットボードとしてのシェイクダウンに行こうかと思っていたところ、カズくんから連絡をいただいて、現在は営業していない某スキー場跡に行ってきました。
THE CHASER HIGH PERFORMANCEをツアーモードで初めて履くこともあり、あまりにも自然地形だと対応できないかもしれないし、かと言ってゲレンデで練習するのも邪魔だろうし。そういう意味では「スキー場跡」あたりがベストな選択に思えました。
幸いにも(?)連日の好天で溶けた雪が固まって、ほぼ初体験の「シールがついたスプリットボード」の歩を進めるにはちょうど良いコンディション。
登り始めて早々の林道で、カメラを滑らせて慌てるも、誰かのツボ足の跡に落ちて助かるというハプニング。
あ、これ、ツボ足の跡じゃないですね。カモシカの足跡かな。
これまで履いてきたスノーシューに比べて、シールによって摩擦力を得るスプリットボードは、どのくらい後ろに滑るんだろう?という不安があったのですが、この日はハイクアップには向いたコンディションで、頂上のちょっと下あたりの急登で苦戦した以外は、わりと登りやすかったんだと思います。
が、それでも、カズくんとの距離はどんどん離れていき、スプリットボードのスキル、バックカントリーの体力の差を感じました。
想像以上に登りごたえのある斜面。
それでも、何本もトレースや滑った跡が残っていて、それなりに人気のあるエリアのようでした。
2月の中旬にしては暖かく、帰りにこの辺(↓)で半裸(もちろん上半身が裸である)でスノーボードを担いでハイクアップしてくる人たちとすれ違いました。
見る人が見ればどこか分かると思いますが、いちおう目的地だった場所からの風景(↓)。
「下山ルートではない」スキー場側への何日か前のトラックが何本もついています。素直なラインなので、きっと滑るのには最高のコンディションだったのでしょう。雄叫びが聞こえてきそうです。
この辺でお昼を食べて、スプリットボードをツアーモード(スキーモード)からライドモードに変更し、いっちょ我々も雄叫びをあげよう!!と思っていたのですが…まったく滑らないストップスノーのクソコンディション。
あぁ…この斜面、(もっといい雪のときに)滑りたかったなーと思いながら、ほぼ修行のように登ってきた林道をそのまま降りていくことにしました。
ストップスノーでのTHE CHASER HIGH PERFORMANCE CHOPSTICKSの滑りはというと、以前聞いていた弱点、すなわち
グズグズのストップスノーのコンディションのときは、テーパードな形状が仇となって、ノーズが特にブレーキがかかり、板が回転
GENTEMSTICK試乗会 │ THE CHASER HPはどうか
するという挙動にめちゃくちゃ苦しめられました。
もっそ忠告された通りの挙動やん!! しんど!!
とはいえ、ストップスノーの滑りづらさよりも、新雪(深雪)時における浮力を買ってTHE CHASERを選んだわけなので、ここはまったく文句は言えないところ。乗りこなせていない自分が完全に悪い。
ひーひー言いながら無事下山。
ちなみに、2022-2023シーズンは、カズくんとはまったく別々に、何の打ち合わせもなく、同じモデル、同じ色のブーツ(BurtonのフォトンBOA)を購入してました。軽くてBOAでサイコー。
いきなりストップスノーでのTHE CHASERの弱点が露呈したライドになりましたが、ツアーモードで思ったほどには手こずらず、初回にしてはすんなりとハイクアップできたのが良かった。もちろん、この感想は次の記事のフラグになります。
4月の初旬 │ シャルマン火打バックカントリー
自然地形の非圧雪エリアで有名なシャルマン火打スキー場。もちろんゲレンデ内の非圧雪ゾーンを楽しんでも良いのですが、入山届を出せば、頂上のレストラン裏から、放山(はなれやま)方面へのアクセスが可能です。
ピーカンの中、午前中はゲレンデ内をROCKET FISHで滑走。となりのカズくんはT.T。
11時ごろに入山。ハイクアップ開始。
14時半前、橋のところに下山。
この間、スマホの画像なし。
まったく画像を撮ってる余裕がないくらい、きっついバックカントリーになりました。
スキー場跡ではなんとか対応できたハイクアップも、自然地形の前では無力。斜度や雪質を見誤って、何度も板を後ろに滑らせ、かなり苦戦した斜面もありました。
ライドモードは、最初のオープンバーンの数ターンは良かった。その後は自然地形特有の厳しめのツリーラン、アップダウン、ストップスノーに完全にやられました。
とくに痛感したのが、ツアーモード(スキーモード)でのスキースキルの無さ。もともと、スキーはまったくやっておらず、スノーボードから始めた身ということもあり、普通のスキーも滑れないんでした。踵が外れるツアーモードではなおさらで、ほんの少しの下り傾斜でもボーゲンすらできず、「板を手で持ってツボ足で歩いた方が早い」という状況になってしまいました。
ツアーモードとライドモードを簡単に切り替えられるというスプリットボードのアドバンテージが完全にスポイルされた格好に。情けない!!
このように、余裕がまったくなくてルートファインディングはカズくんに任せっきりになってしまったんですが、途中で一緒になったスキー客は迷いながら滑っていたようで、自分たちの後ろを着いてくる形で下りてきました。
GPSのデータを見返した感じではそんなにおかしなルートでもなさそうでしたが、大苦戦していたこともあり、当時は早く下山したくてしょうがなかったです😅
振り返り
新雪に当たらなかったこともあり、THE CHASER HIGH PERFORMANCEの浮力をバックカントリーで受けることはできなかったのですが、シールを貼った板でハイクアップできた経験は、めちゃくちゃ有意義でした。
スプリットボードという新しいギアに触れられたのもサイコー。新しい体験、サイコー。
ツアーモードは課題が山積みで、登りも下りも、つまりハイクアップのスキルも、ツアーモード状態での滑走も、ぜんぜん足りていないことを実感。このスキル不足を実感しすぎて、今年はゴールデンウィークの立山にあまり前向きになれなかったところもあります(最大の理由は体調不良)。
このように、課題は明確になっているのですが、問題は「ツアーモードで滑るスキルを磨く気がぜんぜんない」というところ。ツアーモードでのハイクアップはまだイイ。練習しようという気持ちになれる。でも、スキースキル、お前はダメだ。まったく習得しようという気持ちにならない。
とは言え、今後も苦戦し続けるのはしんどいので、来シーズンはツアーモードにもうちょっと慣れるところから頑張ってみようと思ってます。
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