2022-2023シーズンは、スプリットボードにGENTEMSTICKのTHE CHASER HIGH PERFORMANCE CHOPSTICKS、インターフェイスにKarakoram BindingsのCONNECT SPLIT KITを導入したのですが、
クランポンも必要かな、ということで同時に購入しました。
とくに難しいセットアップは必要ありませんが、ネット上にあまり情報がなさそうなので、そのセットアップ方法を記録しておきます。分かりやすい説明書がついてきますけどね。
クランポンとは
クランポンは、主に冬山の登山に使用する、靴底に装着する滑り止めの爪のことで、アイゼン(ドイツ語)とも呼ばれます。クランポンはフランス語が語源。
スプリットボードとスノーシューを比較した場合、スプリットボードには浮力を稼ぐ機能しかありませんが、スノーシューには浮力を稼ぐ機能と、滑り止めの機能が備わっています。スノーシューと同等の滑り止め機能をスプリットボードに追加するために、外付けのクランポンが必要になるわけです。
CRAMPONSの内容物
内容物はこんな感じ。
- クランポン本体:2つ
- クランポン・クリップ:2セット
- クランポン・クリップを本体に留めるビス:4セット
- EVAパッド(緩衝材シール):4セット
セットアップ
クランポン・クリップを装着する
クランポン・クリップをクランポン本体に取り付けます。説明書に図入りで描いてあるので分かると思います。
説明書のとおりに向きを合わせて、クランポン本体の下からクリップを装着し、下からビスを留めます。
バインディングに仮装着してみる
クランポン・クリップを装着することで、これだけでクイバーのようにPRIME Systemでバインディングの裏に装着できるようになります。
以下がバインディングにクランポンを装着した状態。
クイバーと同様につま先側のツメをバインディングのバーにはめて、上で装着したクランポン・クリップにPRIME Systemのピンを差し込んだ状態です。
横から見るとこんな感じ。
EVAパッド(緩衝材シール)を貼る
バインディングにクランポンを装着すると分かるのですが、クランポン・クリップ側に少し隙間(遊び)があります。
この隙間を埋めるためにEVAパッド(緩衝材のシール)を貼ります。バインディングに仮装着したのは、この緩衝材シールを貼る位置を現地合わせするためです。
位置を確認し、EVAパッドを貼ります。
再び、バインディングに装着し、隙間が埋まり、遊びがなくなっていることを確認します。
おそらく、クランポン側の工作精度を高めれば、このような隙間がないようにも作れるのだと思います(クイバーにはもちろん隙間はありません)。しかし、クランポンという性質上、この装着状態で硬いアイスバーンの上を歩くわけで、てこの原理でこの部分に力が集中するものと思われます。そこで、衝撃吸収のための緩衝材として、EVAパッドをこの位置に貼らせているのではないかと思います。
以上で、クランポンのセットアップは終了です。
ツアーモードで装着してみる
ということで、バインディングにクランポンを装着した状態で、ツアーモード(スキーモード)にした状態がこちら。
このくらいはクランポンの爪が突き刺さるわけですね。けっこうエグい。
ちょっと角度を変えて、下から見るとこんな感じ。
ちなみに、バインディングにしっかり装着されているので、板を装着せずに下記の状態でブーツに装着すれば、ツボ足にアイゼンが装着された状態にもなります。これで行動しても大丈夫なはず。
ボードが邪魔で、かつクランポンが必要になるようなコンディションや場所には、極力近づきたくないですけどね…。
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