白山・別山オーバーナイト2023 │ 2日目

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いびきに悩まされながらも、なんとか迎えた2日目。

新テント雑感

今シーズンの新幕Durston Gearの「X-Mid 1 Solid」自体はめちゃくちゃ快適でした。幅は狭いものの、頭の上にも足元にも十分なスペースがあり、長辺側の2つの前室も広い。側面が立っているので、頭や身体がテントに触れず、実質的な広さを感じました。

張り姿も美しい。

この日は風も穏やかで、トレッキングポール式テントの弱点のひとつ「耐風性」を不安に思うことはありませんでした。

ベンチレーションの存在を忘れていて、フライシートが夜露でびしょびしょになってしまったのが残念。ベンチレーションが機能していたら、どのくらい濡れなかったのだろうか。

別山への道程

軽めの朝食。というか、昨日ラーメンをこぼして昼食一食分がないので、慎重になってカロリーメイトと紅茶だけ。

なぜか南竜ヶ馬場野営場の水が出なくて、南竜山荘まで水を汲みに戻ったあと、テントの夜露をある程度拭き取って、ちょっと遅めの8時すぎに別山に向けて出発。

歩き始めの木道はマジで最高で、絶景を堪能しながら歩を進められたのですが、

油坂ノ頭に向かうつづら折りの急登に入った途端、スローペース。バッテバテである。

「ここを乗り越えれば(カンタンではない)もうちょっとで(全然ちょっとじゃない)稜線歩きよ!!」とケンケンを励ましながら、あるいは別山方面から降りてくる方に「この先にすごいご褒美(の景色)が待ってますよ!!」と励まされながら、這うようにして油坂ノ頭に到着。

天気も良く、圧巻の大絶景。

途中で「すごく小さかったけど富士山が見えた」という情報も得ていたのですが、どれですか?

で、たぶんアレが名もなきピークで、その次のやつが御舎利山で、その向こうが別山だと思う…。たぶん。遠いなぁ。

とは言え、ここからは稜線歩き。まあまあのアップダウンはあるけど。

これが御手洗池かな。

そして、御手洗池には目もくれず、1mmも遠回りしたくないケンケン。

突如現れる、つづら折りの急登を見て見なかったことにしながら、

6年前と同じ場所で休憩を取りつつ、

やっと別山とチブリ尾根方面の分岐点に到着。この時点で11時過ぎ。コースタイムから30分くらいは遅れている計算。

それでも我々を非難しないでいただきたい。同時刻に南竜ヶ馬場を出て、油坂ノ頭で追いついたカップルの女の子の方は、「ここをワタシの別山にする」という名言を残して、南竜に戻っていきました。山の楽しみ方は人それぞれ。自分の体力を客観視できていてすごく良いし、その言葉を聞いた瞬間は本当に心の底から「それな」って思ったし。

で、コースタイムから遅れようとも、我々はここまでたどり着いたのだ。なお、別山への登りは下の画像のようにまだまだあるわけですが、これ、コースタイム10分ね。マジかよ。

15分後、無事登頂。

ご覧のように真っ白である。

水不足の下山

昼食はチブリ尾根非難小屋で摂ることにして、いったん分岐点まで戻り、チブリ尾根へ。

チブリ尾根ってたぶんここ(↓)だと思うのですが、足元はザレ場で滑りそうだし、なかなか高度感もあって、はっきり言うと苦手な道でした。

このあとは急激に画像が減ります。撮っておきたいと思える景色に出逢わなかったのか、景色を見るほどの体力が残っていなかったのか。たぶん後者。

チブリ尾根非難小屋に到着する頃には、ケンケンの水がほぼ無くなっていて(自分もわりと水分を摂る方だけど、ケンケンはそれ以上でした)、避難小屋での水の補給を期待していたのですが、残念ながら洗浄用に雨水を溜めた水しかありませんでした。

が、その「飲用できません」と書かれた水を、浄水器を使って濾過し、いちおう持っていくことに。ケンケン曰く、泥の味がする、とのこと。自分も飲んでみたのですが、朝、紅茶を入れたコップで飲んだので、紅茶の味が邪魔をして泥の味は分かりませんでした。

「最後の水場」に一縷の望みをつなぐのですが(この時点で15時半ごろ)、

水、枯れてるやんか。

さすがに流水じゃない水は怖いということで、ここでの水の補給も諦め、泥の味がする水を煮沸することにしたケンケン。煮沸後、クッカーを倒して水を全部こぼしてしまうアクシデント。

「最後の水場」から猿壁登山口まではコースタイムで1時間。自分の水はプラティパスにまだ残っていたので、それをケンケンに渡して、自分はボトルの中の水だけで行けるだろうと判断し、水を補給せず(できず)に下山することに。

で、15分ほど下ると、流水のある小川を発見し(YAMAPでも「水場」とコメントされてました)、そこでようやくフレッシュな水を補給。もちろん浄水器を使いましたが、今度の水は泥臭くない。

樹林帯を抜け、17時ごろ市ノ瀬に到着。お疲れさまでした。

感想

人生2回目の別山からの下山ルートだったのですが、思っていた以上に大変でした。

単に距離が長くて大変だった、という話ではなく、いろいろとマネジメントできてなかったところが問題。少なくとも、睡眠不足、水の補給については、マネジメントできたんじゃね?って反省してます。下山してソッコーで耳栓を買いました。

今回めちゃくちゃ助かったのは浄水器「SAWYER ミニ」。日帰り登山でも持ち歩こうと思いました。下山後、バックフラッシュして内部洗浄の乾燥のメンテナンスを実施。ちなみに、「泥の味がする水」を飲んだケンケンとワタクシ、翌日以降も腹痛などの症状は出ておりません。

あと、以前からの課題なのですが、体力はもうちょっと欲しい。少なくともコースタイムで歩けるくらいの体力。「坂を登る力」っていうのは、坂を登ることでしかつかない気がするので、低山歩きを習慣化するとか、ちょっと考えたいと思いました。

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