久しぶりのロングな山行となった、白山テント泊(1日目・2日目)の準備や使用ギアなどをまとめておきます。
準備
登山計画
カンタンに立てたプランは以下の通り。
- 1日目:市ノ瀬ビジターセンター → (シャトルバス) → 別当出合 → (砂防新道) → 南竜ヶ馬場野営場(テント設営・デポ) → 白山(御前峰)登頂 → お池めぐり → 南竜ヶ馬場野営場(宿泊)
- 2日目:南竜ヶ馬場野営場 → 別山登頂 → (チブリ尾根経由) → 市ノ瀬ビジターセンター
このルートをYAMAPに入力し、登山届を印刷。当日は印刷したものを市ノ瀬ビジターセンターで提出しました。同時にYAMAPからも登山届を提出。緊急連絡先にメールが届くっぽい。
白山は登山届の提出が義務化されており、こういった山域も増えていると思いますが、登山届のシステムが乱立しているのはちょっとメンドい。ケンケン曰く、どこかのサイトで登山届を出そうとしたら、エラーになったとのこと。本当に日本ってIT後進国よな…。
南竜ヶ馬場野営場の利用料金
南竜ヶ馬場野営場は現在、無人受付をしているとのこと。無人受付ゆえに、お釣りが出せない → 利用料金の800円を釣り銭なしで持っていく必要があり、ケンケンにもそれは伝えてあったのですが、当日なぜかケンケンはその800円をシャトルバス(こっちも800円)に使用。お茶目か。結局、野営場の800円を釣り銭なしで準備できず、自分から借りてました。
山岳保険
テント泊を伴うこともあり、掛け捨ての保険「モンベル野あそび保険(国内旅行傷害保険)」に加入しておきました。1泊2日で500円。250円というプランもありました。
登山で心配なのが、遭難時の捜索費用。野あそび保険は「救援者費用」が300万円を限度に支払われるようなのですが、「保険期間を通じて」なので、今回契約した1泊2日を超えるとアウトということになりそう。遭難が分かるのって、たぶん「予定日に下山しない」とかだと思うので、遭難が分かったときにはすでに保険期間を過ぎていて意味がないってなりそう。
あと、野あそび保険は「救援者費用」だけど、「モンベル山行保険(運動等危険補償特約付国内旅行傷害保険)」の方は「救援者費用」とは別に「遭難捜索費用」が50万〜100万円限度で設定されていて、ちょっとよく分からなかったり。山岳ヘリとかによる捜索費用と、捜索して発見されたあとのレスキューにかかる救援費用は別モノってことなんだろうか。
主な持ち物
1泊2日の荷物の重量ですが、水2リットル弱を含めて、総重量が11.5kgでした。テント泊を伴うバックカントリーに比べれば、めちゃくちゃ重たいわけじゃないけど、もう少し軽くしたい気持ちはあります。
バックパック
バックパックはGREGORYの「スタウト75」。現在はこのサイズはラインナップされてなさそうです。
このサイズのGREGORY製品といえば、皆さんバルトロシリーズを持っていると思いますが、スタウトはバルトロよりも軽く、バルトロよりも安くて、自分はわりと気に入っています。今のところ経年劣化もなく、とても丈夫で使いやすい。
1泊2日だと、40〜50Lで十分なはずで、最初はHaglöfsの「MATRIX 50」っていうバックパックの予定だったのですが、パッキングしようとしたら加水分解しててイヤな気分になったので、オーバースペックの「スタウト75」を持っていくことにしました。
サブバッグ
チェストバッグとして、PaaGo WORKSの「PATHFINDER」の、おそらくはかなり初期のモデルを持っていきました。
PaaGo WORKS、持ってるんです。
実は、購入当初はうまく使いこなせず、放置していた期間が長かったパスファインダー。ここ数年はよく持ち出している気がします。
ずいぶん前に購入しましたが、経年劣化は見られず(ポリウレタン素材を使ってないのかな)、良い仕立て。ほぼスマホ入れとしてしか使っておらず、スマホ入れとして考えると重たいため、ちょっと見直したいなーとは思っています。
テント
新しく購入したDurston Gear「X-Mid 1 Solid」を張って使いたい、というのが山行の目的のひとつだったので、当然テントは「X-Mid 1 Solid」。
軽量なのはもちろんのこと、なかなか過ごしやすいテントで満足しています。インナーテントはそんなに広くないのですが、両サイドの前室が広く、頭上と足元のスペースが意外に便利に使えて、1人用とは思えない広さを感じました。
グランドシートには「タイベックシルバー」を使いました。
寝具
- シュラフ:ISUKA「エア180ショート」
- シュラフカバーの代わり:SOL「エスケープヴィヴィ」
- シュラフのライナー:SEA TO SUMMIT「サーモライト・リアクター」
- マット:山と道「UL Pad 15+」
標高、季節を考えると、シュラフの「エア180ショート」のダウン量はちょっと心配な数値かも知れません。が、個人的には「REACTOR」と「エスケープヴィヴィ」を組み合わせることで、幅広い温度域に対応できる気がします。つまり、「エア450」をひとつ持っていくくらいなら、「エア180」「REACTOR」「エスケープヴィヴィ」を持っていった方が汎用性が高いのでは、と。
実際は、今回は「REACTOR」の出番はなく、「エスケープヴィヴィ」は足元に敷いただけでした。
山と道の「UL Pad 15+」は100cmのタイプ。ずいぶん前に購入しているんですが、その短さからあまり使えてませんでした。今回はバックパックが大きかったことから、バックパックの形を整える目的もあり、UL界隈でおなじみの「マットをバックパックの中に円筒形に配置する」をやってみました。
マットを外付けにするよりははるかに取り回しが良くて、パッキングはしやすく、バックパックも型くずれしない。「これはアリ」と思いました。ただし、荷物には上からしかアクセスできなくなるため、スタウトのU字ジップが用無しになりますけどね。
防寒着
防寒着は少し手厚くしました。
「Fireball Jacket」は使い勝手の良いインサレーションで、今回は就寝時には枕として、2日目の朝の動き出しのときには着用して使用しました。意外と着倒しているジャケットなんですが、袖の部分が緩くなってきていて、なんとか補修できないかと思っているところです。
Marmotのベストはリラックス用に着用することが多いのですが、今回はあまり出番がありませんでした。
雨具
雨具はミレーの「ティフォン50000」。これもけっこう初期のモデルだと思います。
カラーリングがけっこう気に入っているレインウェアですが、登山の際はだいたいバックパックの底で眠ってます。むしろ、日常使いの方が多い可能性。
今回の山行でも出番なし。少し小雨に当たったので、そのときに着用すれば良かった…。
持ち物をもう少し削るなら、防寒着を減らして、雨具を防寒着の代用にすると思います。が、これからの季節は防寒着も大事になってきますかね。
クッカー・ストーブ類
調理用の火器は、今回はアルコールストーブをメインに使用しました。
- EVERNEW「アルコールストーブスタンドDXセット」
- EVERNEW「Tiフーボー」
- ロータス「アルミポット」
- ベルモント「チタンシェラカップ深型480フォールドハンドル」
- Wildo「フォールダーカップ」
バックアップにガスストーブも持っていきましたが、今回はすべての調理(1日目の昼・1日目の夜・2日目の朝)をアルコールストーブで賄うことができ、ガスストーブの出番はありませんでした。
日帰りならアルストだけで大丈夫と思える程度には、アルストに慣れてきた感覚があります。が、泊まりはまだバックアップがないと心配な感じ。バックアップとしてガスストーブを持っていくなら、最初からアルスト要らないじゃんという意見もあるとは思いますが、ロマンを持って行ってるんですよ、ぼくは!!
浄水器
浄水器はSAWYER「ソーヤーミニ」。
今回もめちゃくちゃお世話になりました。「ソーヤーミニ」がなかったら泥の味がする水や、川の水を飲もうとは思わなかったです。貴重な体験ができました。
浄水器は「ソーヤーミニ」しか使ったことがないのですが、最近の利用頻度の高さから、ほかの浄水器も気になってきています。同じソーヤーなら「マイクロスクィーズ」とかね。
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